園長のつぶやき

こんにちは 長坂保育園の園長です。日々成長する子ども達を見ながら、日頃の思いを綴ります。

季節はずれ

2010-03-25 21:19:20 | 日記
園長です。
 日本全国、桜開花の話題で持ちきりです。しかし、八戸は冬に逆戻り。今日は朝から雪が降り続き、現在、我が家の周りは5センチくらいの積雪があります。昨日は「なごり雪」という題でブログを書きましたが、今日は「なみだ雪」という感じの一日でした。この辺では、この時期に降る雪は「彼岸ジャラク」と呼び、確実に春が近づいていることを知らせる「最後っ屁」のような雪のことを言います。この雪は、水分を多量に含み、2日も経てば、すっかり消えてしまう、幻のようなような雪ですが、これが来ないと春が来る実感がわかないのも事実です。まだまだ、油断の出来ない北国の春の始まりです。
 今日から、新採用の職員が来ています。4月1日からの採用ですが、4月1日に初出勤しても仕事にならないので、毎年、1週間ほど前から出勤してもらっています。初々しい仕事ぶりを見て、私たちも初心に帰る機会をもらっています。何年か経験があると、つい、傲慢になったり、いい加減になったりするものですが、この新職員を見ながら、自己反省をすることが多いです。言葉つきも態度も新鮮そのものです。緊張している様子がはっきり見て取れます。何時までもこの気持ちを持ち続けて欲しいものだと思っています。
 保育園の保育士は一日では成り立ちません。いろんな経験を積んで、悩んで、涙を流し、こどもと一緒に成長して一人前の保育士になっていきます。こどもと一緒です。でも、これがなかなかわからず、「先生」になってしまいます。確かにこども達より10数年前に生まれたので「先生」かも知れませんが、長年、保育士をやっていたから良い保育士だとは言えません。やはりこどもの立場に立ったり、自分の経験をこども達に伝えることが出来て、初めていい保育士になれるのだと思います。この保育士たちもあと3,4年経つと、自分一人だけで大きくなったと思うかもしれませんが、こども達が成長させてくれたのだと思う保育士になってほしいと思います。
 保育園は、今、新年度の準備と旧年度の仕上げでとても賑やかな日々を送っています。2歳児は以上児での異年齢クラスにテンションが上がり、少し暴走気味のようですが、それを除くと比較的落ち着いて新年度を迎える準備が出来ているようです。
 22年度は乳児が少なく、大変なはじまりになりそうですが、妊娠している保護者が何人かいて、「生まれたらよろしく」と言ってくれているお母さんが複数いるので、心強い限りです。昨日「保育行政説明会」がありましたが、八戸市の出生数は年々減り続け、年間出生数はついに2,000人を切ってしまったようです。これからも減り続ける予想です。民間が多い八戸の保育園はこれからサバイバル競争に突入します。さらに幼稚園との幼保一体化による制度改革は、保育園の経営に大きな影響を及ぼすことでしょう。でも、こどもが主体の保育はこれからも必要とされ、支持されていくものと考えます。長坂保育園の目指す「自分で考え、自分で選び、自分から行動出来る子」はこれからの日本を支える大事なこども達のキーポイントになりそうな気がします。コミュティ能力と問題解決能力は、これからの保育の世界基準になることでしょう。環境をしっかり整え、こども達の育ちを支えていきたいと思います。雪が降ると辺り一面真っ白くなり、新しいスタートが迎えられそうですが、日々の取り組みが白から、多種多様な色に染め上げて行きます。それこそ、私たちの腕の見せ所です。春を目前にちょっとだけ腕まくりをしてしまいました。新年度に向かって頑張りたいと思う今日この頃です。
コメント
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