園長です。
雪は消えましたが、まだまだ肌寒い日が続いています。新年度が始まり2週間が過ぎました。春らしい穏やかな天気は2日と続かず、今日も朝、みぞれが降りました。桜のつぼみはそれなりに膨らんでいるようですが、わが保育園の「吉野桜」と「枝垂れ桜」のつぼみは固く、咲くのを拒んでいるみたいです。一昨日、卒園児のおじいさんおばあさんが久しぶりに保育園に来園しました。黄色く咲いた「福寿草」をお土産に・・・。昨年もいただいたのですが、今冬の大雪のため、なかなか芽が出ず、今になってやっと1センチほど濃緑の姿を見せています。いただいた「福寿草」は日当たりの斜面にあったらしく、太くたくましい幹に周囲を明るくさせるレモンイエローの花をびっしり咲かせています。そこだけ春が来たような感じです。
今、午前9時30分ですが、雪が降っています。いや、「吹雪いて」います。一瞬のうちに地面が白くなりました。桜前線は福島県辺りまで来ているらしいですが、八戸の春はいつやってくるのでしょうか・・・。
そんな中、先日、我が家の飼い犬、大型犬「ごん」の散歩をさせているとき、いつもの山道で「ホーホケキョ」と鶯がないていました。梅も桜もまだ咲いていないのですが、猫柳の枝で一生懸命春を告げていました。その日は太陽が出ていたのですが、風が強く、初鳴きにしてはかわいそうな天候でした。先ほどの吹雪はあっという間に収まり、みぞれの天気になりました。今頃あの鶯はどうしているのでしょう。巣つくりに勤しんでいたみたいですが、今日はひと休みしているのでしょうか。早く、元気な歌声を聴きたいものです。
昨日、地元の気の合う園長仲間が集まり、送別会を行いました。私がこの世界に入りお世話になった「勉強会」のメンバーです。結成以来34年。為にならないことに一生懸命取り組んだ仲間でしたが、今回、その中の中心メンバーが退職することになり、お別れ会を計画したのです。この日集まったのは、9人。もともと10人でスタートした勉強会ですが、一人減り、二人減り、たまに一人増え・・・と紆余曲折しながら34年がたち、現在もメンバーの顔触れは変わりましたが10名で飲み会をしています。今回引退した園長は、大変お酒が好きで、保育園にいるより飲み屋にいた時間が多いかもしれません。一時体調を壊し、大人しくしていましたが、存在感のある偉大な園長先生でした。酒と旅行が好きで、いろんなところへ行き、酒を飲んだものでした。特に話題に上がったのは「奄美大島」「松山」「島根」「金沢」「網走」「大間」「熊本」「佐賀」の研修旅行の話でした。私もほとんど随行したので彼の武勇伝はすべて知っています。特に佐賀の研修では、夜の研修がメインになり、飲み屋のお姉さんにタクシーでホテルまで送ってもらったときは、すでに夜が明けていました。でも地元の人たちと当時まだ有名ではなかった「関サバ・関アジ」を求めて飲み屋街をさ迷い歩いたことは貴重な経験になっています。世の中は面白いもので、真面目に行ったことはあまり印象に残っていませんが、ハチャメシャなことをした時ほど細かいところまで覚えているものです。この園長先生は、そんなことしか印象にない園長でしたが、いろんなことを教わりました。これからあのような楽しい時間を過ごせないのは寂しい気がしますが、これからも元気にお過ごしください。今まで本当にありがとうございました。