大和の紅葉逍遥 ① ~八咫烏(やたがらす)伝説
1. 等彌神社
等彌(とみ)神社は、奈良県桜井市の鳥見山の西麓に鎮座する古社である。
鳥見山は、橿原神宮で即位した初代天皇の神武天皇が大嘗祭を行ったという ”まつりのにわ(霊畤)” がある場所で、日本建国の聖地になるという。
御祭神は天照皇大神(あまてらすすめおおみかみ)・磐余明神(いわれみょうじん)であるが、ご神体として八咫烏も祀られている。
2. 八咫烏神社
3本足の烏の姿をした八咫烏は、神武天皇が日向(宮崎県)から大和へと向かう東征の途中、熊野から大和まで案内をしたと伝えられており、導きの神様として信仰されてきた。
この八咫烏を祀るのが、宇陀市にある八咫烏神社である。
ご祭神は建角身命(たけつぬみのみこと)で社伝によれば、八咫烏はこの神の化身と伝承されている。
現在では、八咫烏はサッカー日本代表のエンブレムにもなっており、勝利(ゴール)へと導くシンボルとして知られており、サッカーファンの聖地とも云われている。
3. 大願寺
「道の駅宇陀路大宇陀」に隣接する大願寺は推古朝の7世紀に創建されたという真言宗御室(おむろ)派の寺院で、十一面観音菩薩立像を本尊としている。
江戸時代、織田家宇陀松山藩の歴代藩主の信仰が篤かったという。
よく利用する道の駅の側にこんな紅葉の隠れ寺があるとは知らなかった。
狛犬ならぬ ”狛虎” に迎えられる。