ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

“杭全神社・「御田植神事・写真展」” ~区民ギャラリーにて開催!

2013-08-08 | 平野ギャラリー
“杭全神社・「御田植神事写真展」” ~区民ギャラリーにて開催!

   

   

    

 <シテ>     「世の中の良ければ、ほながの尉(じょう)も、たーれたれ」
<地方(じかた)>「大柑子(だいこうじ)を二つ並べて、福の種を蒔こうよ」


 上記は去る4月13日の午後7時より杭全神社本殿で執り行われた「御田植神事」の中で何度も繰り返された一節です。
暫くは耳に付いて離れそうもない、魅力的な節回しでありました。

 「世の中に疫病や飢饉がなく無事に繁栄することを願う」というシテの言葉に対し、「めでたいとされる大柑子(大きいみかん)を燦ケと輝く二つの太陽に例え、その下で稲を育てれば、豊作に違いない」という地方(じかた)の返しが大変、心地良く感じました。

 「御田植神事」は、かつて、平野郷の七名家が中心となって約600年に渡って、奉納してきた神事で、地域の人々に「あーえん」と呼ばれ親しまれてきました。
 猿楽を基調とした形式は数ある御田植祭の中でもユニークなもので、国の選択無形文化財に指定されています。

 一時、存続が危ぶまれていましたが、現在では「平野の町づくりを考える会」が中心となって発足させた「御田植神事保存会」のメンバーが奉納しています。

 今年の御田植神事の様子を区役所1Fの平野区民ギャラリーに展示される「御田植神事 写真展」で、ご覧頂くことができます。
  
  展示期間
 8月8日(木)から8月21日(水)

 展示場所: 平野区民ギャラリー(平野区役所1F)

 撮影者: 平野の町づくりを考える会  丹羽 玲 さん

 (*この記事は平野区役所ホームページにも掲載して頂いています。)

<写真展・準備風景>

            

左から、写真家、丹羽玲さん。「御田植神事保存会」代表、松村長二郎さん。今年の“シテ”役を演じた藤岡璋光さん。


            

            

            

            

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