ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

旧南海平野駅と「レストラン花園」 ~昭和レトロのティスト

2013-08-20 | 平野探訪

  旧南海平野駅と「レストラン花園」 ~昭和レトロのティスト 

 かつて、平野と天王寺、恵比須町を結んでいた、南海電鉄平野線。
 その軌道を走る濃緑のチンチン電車の終着駅が六角堂と呼ばれた八角屋根の駅舎、平野駅であった。
 その独特の形状から、平野のシンボルとも云われていた。 
 「すてんしょ」=ステーション・駅という、平野ことばがぴったりで郷愁を感じさせる駅舎である。

              

              

 地下鉄谷町線の開通に追われるように、南海平野線が廃線となったのは1980年11月26日であった。
 駅舎は取り壊され、その軌道跡地はプロムナードとなった。
 駅のあった、平野本町2丁目のサンアレイ商店街と南海商店街が交差する周辺は賑やかだった、かつての駅前通りの痕跡を微かに残していた。

              

              

              

              

              

              

 かつて、六角堂があった場所から、西へ2軒目の場所(駅前一等地)に当時の面影を、そのまま残したような、お店がある。

              

 「レストラン花園」さんである。
 まるで、昭和にタイムスリップしたような店構えである。

              

               

 店内に入ってみると、奥行きは思った以上に深い。
 そして、何よりも、昭和の洋食屋の風情がそこかしこに漂っていた。

              

              

 創業当時からの人気の単品を組み合わせたという「Aランチ」1020円を注文する。
 夕食時だが、ランチOKのようだ。
 サクっとしたエビフライに、コクあるソースがかかったポークステーキに、カスターミンチ!?なる逸品がサラダとともに運ばれてきた。
 カスターミンチは牛ひき肉に卵のソースを載せてオーブンで焼きあげたものだそうで、カスタードプリンから着想を得た創作料理だそうだ。
 何だか、懐かしくて、おいしい。

              

 洋食屋の定番ともいうべき、「ハヤシライス」にサクサクのトンカツを載せた、まさに昭和レトロの味!!
 デミグラスソースが食欲をそそる。

              

 時の流れと共に何もかも変ってしまったが、この懐かしいティストだけは変わらない。


 


「第一回 平野郷を着物で歩こう!」直前情報

 8月25日(日)、午後3時、平野本町4丁目、全興寺にて浴衣姿で集合!
 平野郷の江戸時代の風情が残る古い町並みを浴衣で散策します。
 当日は「町ぐるみ博物館」のスペシャルディ。
 まだまだ、残暑が厳しいと思われますので、涼をとりながら各博物館を特別解説付きで巡ります。 
 必見は「映像資料館」での超貴重なレトロ映像の鑑賞と町家での「写真展」です。
 お誘い合わせの上、是非、遊びにきてください。
 
 お問い合わせ⇒Coffee house アート 新井敦子まで 06(6792)2469

 イベント情報、クリックしてください。⇒「平野郷を着物で歩こう!」



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