「平野郷を着物で歩こう!」と「町ぐるみ博物館」No.1
(上写真は全興寺のシンボル、地獄堂内部。)
「第1回平野郷を着物で歩こう!」の起点は「平野の町づくりを考える会」の事務局がある全興寺である。
「平野の町づくりを考える会」は1980年に廃線となった南海平野線の終着駅、平野駅舎の保存運動をきっかけにスタートしたというから、33年の歴史を誇る団体だ。
補助金を貰うと、足かせになると、行政や地縁団体からも一線を引き、それでも、互いを認めて、無理せず、ゆるい繋がりで永きに渡って、活動している。
日本の町づくり、町おこし団体の魁ともいえる団体で、数々のイベントを手掛けてきたが、その中で、もっとも有名なのが町全体を博物館に見立てた「町ぐるみ博物館」運動。
これは、家の中にある、ほんのささいな事象のコレクションをピンポイントに、しかもマニアックに見せる小博物館にしてしまう運動で、現在、40館ある。
町を観光地にするのが目的ではなく、住民がこの運動を通じて、自ら楽しみながら、町づくりをする運動である。
「平野郷を着物で歩こう!」というイベントのアイデアが持ち込まれたのは、「町づくりを考える会」、6月27日の定例会(毎月第3金曜日の夜に開催)の席上だった。
平野ウオークイベントは数知れずあるが、もう一度、博物館巡りに的を絞ったウオークイベントはできないものかと常々、思っていた私は、いつの間にか、主催者の新井さんをお手伝いするようになっていた。
(下写真は水琴窟のある地下の“ほとけの国”。ステンドグラスに座って、瞑想できる。)
全興寺正門は商店街に面している。
門をくぐると、「ひとつだけ、願いを聞く」という一願不動尊がいらっしゃる。
今日の私の願いは、もちろん、イベントの成功である。
境内の「おも路地」では“街頭紙芝居”が開催され、丁度、MBSテレビが収録中であった。
紙芝居の弁士は、川口住職。町づくりを考える会の事務局長である。
その横では「べーゴマ選手権」が開催されていた。
子どもたちは真剣そのもの。
このような子どもの居場所づくりや子育てイベントにも熱心に携わっておられる。
地域の子どもたちは幸せだ。
2階では「NPO法人オリーブひらの」さんによる「オリーブ貼り絵」教室が開催されていた。皆さん、楽しそうだ。
さて、8月25日(日)、この日は朝から豪雨だった。
開催さえ、危ぶまれたが、一願さんの御利益か、昼過ぎには雨も止んだ。
急きょ、参加してもらうことになった、エチオピアの留学生、エレニーさんを「さがの呉服店」さんにお連れする。
さがのさんは無償で着付け場所と貸し浴衣まで提供戴いた。
また、にこにこ会の辻さんたちにはボランティアで着付けをしていただいた。
感謝しきりである。
緊張して固い表情だった彼女だが、生まれて初めて、着物に袖を通した途端、にっこりと微笑んだ。
平野区長さん(通称きよみちゃん=左)も駆け付けていただいた。
右は主催者の新井敦子さん。
開催の挨拶。
川口住職から全興寺の紹介。
今年の“あかる姫”役だった、小林さんから、「着物の歩き方」をレクチャー。
「シャナリ、シャナリ、シャナリ、くるっと廻って、はい、ポーズ!」
そして、いよいよ、町あるきのスタートである。
つづく
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(上写真は全興寺のシンボル、地獄堂内部。)
「第1回平野郷を着物で歩こう!」の起点は「平野の町づくりを考える会」の事務局がある全興寺である。
「平野の町づくりを考える会」は1980年に廃線となった南海平野線の終着駅、平野駅舎の保存運動をきっかけにスタートしたというから、33年の歴史を誇る団体だ。
補助金を貰うと、足かせになると、行政や地縁団体からも一線を引き、それでも、互いを認めて、無理せず、ゆるい繋がりで永きに渡って、活動している。
日本の町づくり、町おこし団体の魁ともいえる団体で、数々のイベントを手掛けてきたが、その中で、もっとも有名なのが町全体を博物館に見立てた「町ぐるみ博物館」運動。
これは、家の中にある、ほんのささいな事象のコレクションをピンポイントに、しかもマニアックに見せる小博物館にしてしまう運動で、現在、40館ある。
町を観光地にするのが目的ではなく、住民がこの運動を通じて、自ら楽しみながら、町づくりをする運動である。
「平野郷を着物で歩こう!」というイベントのアイデアが持ち込まれたのは、「町づくりを考える会」、6月27日の定例会(毎月第3金曜日の夜に開催)の席上だった。
平野ウオークイベントは数知れずあるが、もう一度、博物館巡りに的を絞ったウオークイベントはできないものかと常々、思っていた私は、いつの間にか、主催者の新井さんをお手伝いするようになっていた。
(下写真は水琴窟のある地下の“ほとけの国”。ステンドグラスに座って、瞑想できる。)
全興寺正門は商店街に面している。
門をくぐると、「ひとつだけ、願いを聞く」という一願不動尊がいらっしゃる。
今日の私の願いは、もちろん、イベントの成功である。
境内の「おも路地」では“街頭紙芝居”が開催され、丁度、MBSテレビが収録中であった。
紙芝居の弁士は、川口住職。町づくりを考える会の事務局長である。
その横では「べーゴマ選手権」が開催されていた。
子どもたちは真剣そのもの。
このような子どもの居場所づくりや子育てイベントにも熱心に携わっておられる。
地域の子どもたちは幸せだ。
2階では「NPO法人オリーブひらの」さんによる「オリーブ貼り絵」教室が開催されていた。皆さん、楽しそうだ。
さて、8月25日(日)、この日は朝から豪雨だった。
開催さえ、危ぶまれたが、一願さんの御利益か、昼過ぎには雨も止んだ。
急きょ、参加してもらうことになった、エチオピアの留学生、エレニーさんを「さがの呉服店」さんにお連れする。
さがのさんは無償で着付け場所と貸し浴衣まで提供戴いた。
また、にこにこ会の辻さんたちにはボランティアで着付けをしていただいた。
感謝しきりである。
緊張して固い表情だった彼女だが、生まれて初めて、着物に袖を通した途端、にっこりと微笑んだ。
平野区長さん(通称きよみちゃん=左)も駆け付けていただいた。
右は主催者の新井敦子さん。
開催の挨拶。
川口住職から全興寺の紹介。
今年の“あかる姫”役だった、小林さんから、「着物の歩き方」をレクチャー。
「シャナリ、シャナリ、シャナリ、くるっと廻って、はい、ポーズ!」
そして、いよいよ、町あるきのスタートである。
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