ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

平城京天平祭・秋 2 ~石見神楽

2013-11-14 | 催事・イベント
  平城京天平祭・秋 2 ~石見神楽

              

 島根県浜田市の伝統芸能「石見神楽(いわみかぐら)」。
 主な演目のひとつである、「大蛇(おろち)」が平城京天平祭、第一次大極殿前で上演された。

              


 悪業のため高天原を追われた須佐之男命(すさのおのみこと)が出雲の国・斐川にさしかかると、老夫婦が嘆き悲しんでいた。
 訳を尋ねると、夫婦には八人の娘がいたが、八岐大蛇(やまたのおろち)が毎年あらわれて、七年に七人の娘をとられ、最後の一人も取られる運命にあるという。
 命は、八岐大蛇退治を約束し、毒酒を作らせ、これを八岐大蛇が飲んで酔った所を退治した。
 この時、八岐大蛇の尾から出た剣は、天の村雲の剣(のちの草薙の剣)として天照皇大神に献上され、三種の神器の一つとして熱田神宮に祀られている。
 須佐之男命は助けた娘、奇稲田姫と結婚した。


              

              

 毒酒を用意して、しばらく待っていると、八岐大蛇が現れた。
 頭と尾が八つあって、眼は酸漿(ほおずき)の様に真っ赤にで、背中には松や柏が生えていて、八つの山八つの谷に広がっていた。
 八岐大蛇は、酒を見つけると八つの樽にそれぞれの頭を入れて飲んだ。大蛇は酒を飲みほすと酔って眠ってしまった。(日本書紀・要約)


              

              

              

              

              

               

 この時を待っていた素戔鳴尊は、腰に下げていた十握の剣(とつかのつるぎ)で八岐大蛇を切り刻んだ。
 その際、尾を斬るときに剣の先が少し欠けた。そこでその尾を割いてみると、中から一つの剣が出て来た。これが天の村雲の剣、後に草薙の剣(くさなぎのつるぎ)といわれる物である。
 素戔鳴尊は「なんとすばらしい剣だ。これは私のような者が持つ物ではない。」と、その剣を、天つ神(あまつかみ)に献上した。  
(日本書紀・要約) 


               

              

 素戔鳴尊、危うし!観客は固唾を飲む。

              

              

 ピンチを乗り越え、果敢に挑む素戔鳴尊。

              

              

               

              

 
 その後、素戔鳴尊は奇稲田姫と結婚するのに良い土地をさがして、出雲の須賀(すが)に来たときに言った。
 「この土地はなんとすばらしい地だ。私の心がこんなに清々(すがすが)しい」と、この地で結婚することに決め、そこに宮を建て、素戔鳴尊と奇稲田姫は夫婦の交わりをした。
 身籠もった奇稲田姫は大己貴神(おおあなむちのかみ)〔大国主〕を産んだ。
                              (日本書紀・要約)
            

              

 今回、初めて、石見神楽を鑑賞したが、とにかく、凄い迫力だった。
 しかも、無料で最前列での鑑賞。ちょっと、得した気分になった。


   

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