高台寺・紅葉ライトアップ ~紅葉めぐり 9
高台寺は、豊臣秀吉の没後、正室のねねが秀吉の菩提を弔うために開創した寺で、当時は荘厳を極めたという。
残念ながら、たび重なる火災で多くの建物を焼失しているそうだが、今も秀吉とねねを祀る霊屋や伏見城から移築した利休の茶室、秀吉の好んだ観月台などが残っている。
その桃山時代の華麗な面影の中に、ねねの思いが感じられて感慨深い。
ライトアップの始まる紅葉シーズンになると周辺道路は大渋滞の修羅場と化し、辿り着くまで至難の技であるが、一目、紅葉ライトアップを見た瞬間、その美しさに言葉を失い、「苦労して、来た甲斐があった」と思う。
竹林のライトアップも幽玄の美を映して、これもまた、趣きがある。
ねねが、亡くなるまで住んだという「圓徳院」が、高台寺のすぐ下にある。
ここには、秀吉との思い出深い伏見城の化粧御殿と、その前庭を移築して住んだのだという。
高台寺に通じる小石が散りばめられた小さな道は、「ねねの小径」と呼ばれ、400年前の情景が甦るようである。
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