チン電 「モ161形」 貸切ツアー
阪堺電車は大阪市内(天王寺・恵美須町~住吉)と堺市(浜寺)を結ぶ路線で、「チン電」の愛称で親しまれている。
この路線には現役では日本最古参の電車「モ161形」が元気に活躍しており、鉄ちゃん垂涎の的となっている。
その「モ161形」を鉄ちゃんの従兄が叔父さんの米寿のお祝い会用にと貸しきったのである。7万円だという。
過密ダイヤを縫うように天王寺駅に滑り込む「モ161形」。
古色蒼然たるグリーン色の車両に貸切の文字が誇らしい。
プラットホームには一般用の車両が並列駐車していた。これも珍しい風景。
レトロな車両内で宴会が始まった。
従兄とは子どもの頃、部屋を電車に見立てて、よく、電車ごっこをしたものだった。
半世紀近くたっても、やることは本質的には変わらないなと、しみじみと思った。
車内吊りにはセピア色の家族写真が飾られていた。
貸切電車は終点の浜寺駅から、折り返す。
あちこちでカメラを向けられる、人気者の「モ161形」。
かつては天王寺から、平野へも走っていた。
途中、我孫子道車庫で休憩。
ツートンカラーの金太郎塗装車「モ166」が存在感たっぷりに。
しかし、何といっても、「モ161形」は昭和3年製。
叔父さんより、一年先輩の89歳である。
住吉大社前を通過する。前面展望の動画をどうぞ。