「北山杉の里」と京北の隠れ寺「崇蓮寺」
高雄を過ぎ周山街道を更に北上。
清らかな上桂川の流れが潤す、京北は「北山杉の里」中川である。
かつて、川端康成の小説「古都」の舞台にもなった、山間の山里で古くは仁和寺領、高雄山神護寺領を経て、磨き丸太や垂木(タルキ)生産を行う「北山林業」発祥の地として数百年の林業の歴史があると言われている。
この地に「秋明菊」で知られる崇蓮寺がある。
3年ぶりに訪れたが、日曜日にも拘わらず、訪れる人にも出会わなかった。
相変わらず、隠れ寺のままである。
天めがけて、あくまで、まっすぐな北山杉に何かを諭されているように感じるのは私だけだろうか。
これは「台杉仕立て」といって、北山独特の苗木育成方法。
初めて、木が鳴いているのを聞いた。
「キュルキュルキュルキュー」とかなり、大きな声で、最初は動物の子どもが傷ついて、助けを求めているのかと思った。
その声のする方に行って、その声が発する辺りを見上げると・・・。
二本の北山杉が上の方で擦れ合う音だとわかった。
“木の鳴き声”・・・日本珍百景に応募したくなるような光景だった。
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