「菊薬師と小菊祭り 」 ~五條・金剛寺
奈良県五條市の金剛寺で、懸崖の小菊など約80鉢の菊が金剛寺の境内を彩る中、「菊薬師と小菊まつり」が11月3日に開催される。
金剛寺は平安時代末期、平重盛によって創建されたといわれる古刹。
西国薬師49か寺の第9番霊場でもあり、本堂には室町時代作の本尊薬師三尊像が安置されている。
この薬師三尊像は「菊薬師さま」とも云われ、右手と繋がった「善の綱」が、本堂の外まで伸びている。
健康や長寿、病気平癒を願って、「善の綱」をひくとご利益があるという。
「薬師如来像」の他、日光・月光菩薩と、十二神将、象に横乗りした文殊菩薩像など、仏像の種類も多い。
また、この期間中のみ、「菊慈童の屏風」が公開されている。
「菊慈童」は中国の故事で、菊から滴る水を飲み、菊を枕に休み、菊の葉に写経し、七百才の齢でなお童顔という。
古人は菊の神秘的なパワーを感じていたのだろうか。
しばし、小菊の庭に佇み、小春日和のひと時を過ごしたいものである。
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