展覧会 岡本太郎 ① ~黎明期「芸術が爆発する前」
40年の助走を経て、完成した大阪中之島美術館で開催されている「展覧会 岡本太郎」。
今、何故、再び、岡本太郎なのか・・・
開催にあたって、菅谷館長は次のように語った。
「いま、この場所で展覧会を開催する意味を考えたとき、浮かんだのが岡本太郎だった。
《太陽の塔》がひとつの縁となり、大阪人にとって岡本太郎は非常に親しみのある作家。
多くの不安や鬱屈を抱えるいまの時代、漠然とした何かと闘い続けてきた岡本太郎の姿勢やエネルギーを、この展覧会で感じてほしい」。
あの万博から、半世紀を超えた今も、我々の心に息づく”Word”がある。
「芸術は爆発だ!」
私は思う。「芸術家は名コピーライターだ!」。
「夜」
邪悪なものに立ち向かう少女。後ろに隠し持った短刀にしたたかさを感じる。
初期の作品の中では一番、好き。
エントランスに入った途端、「太陽の塔」の三つの顔のひとつ、「黒い太陽」が全面に広がる。
過去の象徴である。
パリ遊学時代の作品が続く。
「痛ましき腕」・・・強く握りしめた、その腕は何を苦悩しているのか。
まるで何かを挑発するように既に「黒い太陽」が出現する。
「夜明け」
「森の掟」
弱肉強食は必然なのか。いや、チャックは不自然だ。暴力的なファシズムのこと?
「駄々っ子」 自分自身のことか。周りが気兼ねしている。
崖っぷちで狂気に惑う。
写真撮影が可能な展覧会はこれからの時流になる。
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