「橋本旧遊郭」① ~旧三枡楼(旅館 橋本の香)探訪
京都には芸事を披露する芸妓(舞妓さん)のいる花街と別に、一般庶民の男性たちが娼妓と遊ぶ「遊郭」という場所が昔あった。
そんな中でも橋本遊郭は最盛期の昭和12年には娼妓675名が在籍した場所で今もなお妓楼が残っているという希少な地域である。
昭和31年に公布された売春防止法により飲み屋や旅館へ業態変更したところが多いが、現在、老朽化から解体される建物が増えてきている。
そもそも、🔷遊郭とは何か
公娼(こうしよう)を集娼方式によって一定区域内に集団的に居住させておく場所。政治権力が公娼を容認するときに,治安や風俗の対策のために集娼制をとることが多いのは,私娼の取締りや税金の徴収を便利にすることのほかに,政策的に,そこを一般市民社会とは異なる性格をもつ場所とするという意図があった。
~<世界大百科事典>より
江戸時代には吉原(江戸)、島原(京都)、新町(大坂)が三大遊郭として有名だが、実は文化の発信地でもあった。
今回は貴重な遊郭建築が残る橋本の旧三枡楼(旅館 橋本の香)を訪ねた。1935年(S10)築だという。
古色蒼然とした玄関ホールだが、艶めかしさが漂っている。
2Fに上がると娼妓を指名する部屋がある。ステンドグラスが美しい。
最近は旧遊郭めぐりが静かなブームのようで散策する人も増えてきた。
天井のデザインも凝っている。
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