ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

母に捧げるビートルズ ~レノン忌に寄せて

2023-12-08 | 心の旅

母に捧げるビートルズ ~レノン忌に寄せて

 

    12月8日は43年前にジョン・レノンが凶弾に倒れた日。

    奇しくも日米開戦の日である。

    ワンダースターでは毎年、この日にレノンに纏わる記事を書くことにしている。

 

  ジョンとポールが意気投合したきっかけの一つに、思春期に「母を亡くした」という共通項があったという。

  私事で恐縮だが、私も思春期ではないが今夏に母を亡くしたので、彼等の楽曲の中から母に捧げる曲を拾ってみた。

「Julia」

  タイトルの「ジュリア」とは、ジョンの母親の名前。

  亡き母を想う歌であるのと同時に、歌詞には「Ocean Child」(=洋子) とあるように、当時恋人だったオノ・ヨーコに捧げる歌でもあると言われている。 

「In my life」

  想い出の場所は若き両親に包まれて過ごした、故郷とあの時間。

  ジョンが母を想って創ったという人がいる。

   PlacessとMomentsには様々な想い出が詰まっている。

 でも、想い出に立ち止まってるばかりじゃない。

「Yesterday」

  かの名曲「イエスタデイ」は恋人との別れを歌った歌であると思い込んでいたが、「気づかぬうちに母との突然の死別の悲しみを擦り込んでいた」とポール本人が後年、語っている。

  母を失った喪失感を歌った楽曲だったのだ。

  Why she had to go
   I don't know she wouldn't say

  救急搬送されたときには舌が絡まって、呼吸が乱れていた。

  よくあることなので、すぐに落ち着くものと思っていた。

  はっきりとした原因もわからぬまま、入院の手続きをしていると突然、「看取りです。」と言われて病室に駆け込んだ。

  何が起こったのかと混乱しているうちに母は静かに息を引き取った。

  向こう半年間の介護日程の計画表だけが残されていた。

  親の死は誰もが経験し得る、おそらく人生でもっとも悲しい出来事。

  現実として受け止め、消化して前に立ち向かわねばならない。

  とはいえ、いくら、年月が経っても、時折押し寄せてくる追慕の念、悔恨の念は、少しも褪せることがないのだろう。

  それだからこそ、人は優しくなれる。今はそう信じたい。

 

   

 

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