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複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

スケール号の冒険29

2008-06-21 | 童話 スケール号の冒険(第3話)

「今です、ビーム砲を発射して下さい。」ムカエルが言った。
「スケール号、ビーム発射!」艦長が叫んだ。
ちょうどチュウスケ悪魔が二度目の攻撃のためにエネルギーを集中させていた時だった。スケール号の目から真っ白なビーム砲がチュウスケ悪魔の胸元めがけて発射されたのだ。
「ぐわーっ」
 チュウスケ悪魔がのけぞり、うずくまった。そこに二発目のビームが打ち込まれた。チュウスケ悪魔の体が引き裂かれた。
「ぐわわわっ、か、体が崩れて行く、そんなばかなチュウチュウ・・」
チュウスケ悪魔の体がまるできりのように飛び散り、足元からさらさらと消え始めたのだ。
 「ちくしょうチュウ、だがもう遅いチュハハハ」チュウスケ悪魔は崩れながら不気味に笑った。
「ピピはもう我々の仲間だチュ。チュハハハハ」
チュウスケ悪魔は肩から首、そして口が消え、ついに黒い海に消え去って行った。

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