命のサイクルに切れ目はない
それは一つの輪として存在している
そして至福は、その唯一無二なる命の全体を受け入れることで訪れる
すべての人が等しく、平等にしあわせになる道はここにある。
その願いを本願と呼びたい。
本願を目覚めさせてくれる種子、これが今回の4枚組作品「浄土」本願の第一作目だ。
種子という言葉で真っ先に浮かんだイメージが蓮の種房だった。
蜂の巣のように開いた穴の一つ一つに、新しい願いがはぐくまれている。
初めて目にしたのは、就職して大阪に出てきてからだったのは確かだが、詳しいことは忘れてしまっている。
ただ茶色の堅い蜂の巣のような種房を見たとき、得体のしれない神秘な感覚を覚えた。それが蓮の花のあとにできる種房だと知ったのは随分あとのことだった。
美しい蓮の花とつながったとき、私の中に説明のできない感動のようなものが背中を走ったのを覚えている。
命の始まりと終わりをつなぐもの、
それをはぐくむ種房の形に今も心が動く。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます