(寒そうな風景にも春の兆し)
五回に分けて感情についてみてきましたが、(おいおい、まだだろう)という突っ込みを意識しながらこれを書いています。
そうそう、まだ一つ残っていましたよね。
つまり、感情は、「よい」・「わるい」・「ふつう」・「わからない」という4つの評価に対する心の色合いのことでした。
話が「わからない」で終わってホットしたら、抜け落ちてるよと、ご指摘です。
実は最も厄介な、しかも最も人間的な感情を最後に残しておいたのです。「ふつう」という評価によって現れる感情ですね。
上の表、感情をつかさどるバベルの塔(私はひそかにそう呼んでいます)をもう一度見てください。欲望がつくりだす塔を、人間は自然に登っていきます。それは最初から組み込まれた定めのようなものでしょう。何の障害もなく向上心が働いて行けば、やがて人はその頂上に行き着くでしょうし、そうなれば名誉と人望を得るひとにぎりの指導者として人間の頂点に立つわけですね。
しかし理論上、頂上にはひとり分の立ち位置しかないわけで、99%の人はその下でピラミッドを作るのです。
よい見方をすれば、「ふつう」という感情は人間の必然的な機能だということですね。「ふつう」という感覚がなかったら、人類は常に戦国時代で世を終えるしかなくなるでしょう。
しかし、それだけのコメントで終わらないのが「ふつう」の感情なのです。で、今日は「ふつう」の良い面だけをとらえてみたいと思います。(でなければ1時間ほどでは書き切れません)
「ふつう」という評価が出てくるのはどこでしょうか、あえて上の表の中に書き込むとしたら、どんな場所に位置づけられると思いますか?
身体的「快・不快」が支配する場所では、案外わかりやすいですね。それはきっと、「快感」のすぐ上、つまり、満腹して眠気がやってくるころから、そろそろお腹がすいてきて、次の食欲が現れてくるまでの間にある感情だと分かります。
空腹で食欲(欲望)がわきます。食事をとって満足します。いつの間にか満足感も消えて「食」に関する意識は消えてしまいます。再び食欲が現れ、満足して、消えます。欲望⇒充足⇒安定というながれが見えてきますね。
これは生命の螺旋と呼んでもいいかもしれません。いのちはこのように感情を回転させながら螺旋を描いていのちをつないでいるのです。
もし、「ふつう」という感情がなかったら、人は永遠に食べ続けることになってしまいますね。
「ふつう」という感覚は、つまり、欲望を消す働きをしているわけです。しかしそれは消すことを目的としているわけではありません。常に新しい欲望を生み出すためにこの身体を浄化させていると考えるが自然でしょう。
あるいは、生まれた命を活動させるための装置とも言えますね。車で言えば、ガソリンを入れられて、走りまわっている状態です。その間は、燃料がなくなる心配もなく本来の能力を発揮することが出来る。これが「ふつう」という心の状態なのです。
知識が生まれ、精神的「快・不快」を持つようになると、「ふつう」の感情は、心を冷静に保って、人間本来の活動を支えてくれるわけです。
バベルの塔を目指すのは人間の運命みたいなものかもしれませんが、「ふつう」の感情が簡単に私たちを途中下車させてくれるのです。
当ブログ感情の秘密(3)で触れましたが、パンを得て喜んでいる者も、名誉を得て喜んでいる者も、喜びの量は同じですから、「ふつう」の感情が途中下車によって損なわれることはありません。
余談ですが、バベルの塔の高みにいる人が、たとえばどこかの社長が倒産してパンを食べても同じしあわせを感じないというのは、社会常識かもしれません。
しかしそれは、その社長が、いまだに当時の欲望を消せないからです。架空の欲望に身を焦がしている人を救うのは、出発点に戻ることだけでしょう。
瞑想して、己の空間に目を向ければ、パンがどれほど素晴らしい幸福をもたらしてくれていたかに気付きます。そこに再び「ふつう」がやってくるのです。
「ふつう」の感情は、その意味で、無条件に起こるいのちへの肯定なのです。
クーバーとてんとう虫、ありますよ
去年の暮に展覧会がありまして、そのために描いたものですが、なかなか好評でした。もちろん描きますよ。この人のためにという描き方が私の理想ですから。
これも、私のHPにあるメールで相談できますよ。
携帯と機能が違うのですね。ビックリです。
古い順から読めたら本当に便利だと思います。よかったです。
そうそう、文字サイズの件ですが、携帯で見ると小さいままだというコメントを頂いたので、ブログの設定が原因なのかなと混してます。理路さんの携帯はどうでしょうか
私のはネットも出来ない古いものなので確認しようがなくて、すべて人任せ状態です
とりあえずもう一度もとに戻してみようかなと思っていますが・・・・
介護録、母から大切なものを教えてもらえた、いい思い出となりました。心のデッサンも5次元につながって行くような気がしています。
いつも、ありがとうございます。
のしてんてんさんの絵、絶対亡くなったら高くなるし!!
今、買っておきます!
と言うか私、四葉のクローバーが好きなのでそれにてんとうむしか蟻を添えて
私だけに絵を書いてください!とわがまま言ってみました。(流してください!笑)
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Gooさん、やってくれてました!
私、PCに向かえない時は、携帯で見ているのですが、
携帯だと、古い順 | 新しい順
と選べるようになってます。
なので、携帯では古い方から読めます。
今は、心のデッサン無料公開授業 読んでます。
まだ途中ですが、お母さんのリハビリ絵画録とても良いですね。
また、読み終わったら感想書きますね
では、また