私がマーブルビーチの草引きをはじめて4年目になる。
その間、毎朝そこで会う人たちの顔ぶれは随分変わってきた。
そんな中で一人だけ、ずっと目にする人がいる。特に親しく話をするわけでもなく、互いに目を合わせたらぼそっと挨拶する程度だった。それが去年の暮だったか、暗い中草引きをしていては手元が見えないやろと、小さなライトをくれた。
それでも、私達は互いに名前を訊くことも、告げることもなく、相手の人となりだけに好意を感じて深入りすることもなかった。そんなおじさんがいる。
月曜日の朝、いつののように海岸に行くと、海の家のテラスにそのおじさんが座っていて、若い女性が対面でテーブルに座っている。意外な光景だった。
私が挨拶して通り過ぎようとしたら、意外なことに、おじさんが手招きをするのだ。いつもなら互いに自分の思うところにいる人が・・・そんなことを考えながらテラスに行くと、若い女性はライトをつけたカメラを回していた。
おじさんは、とあるテレビ局の取材を受けていたのだ。
話を聞くと、大声を上げるほど意外な話が返ってきた。
その意外は、もうひとつ話をしなければならなくなるので、今日はこれまで。
今日はどうしても、描きたい作品が待っていいる。3日間描けなかったら、心の空間が恋しくなる。
この話は続きにします。
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