ダラス空港~サンタフェ空港
それが予定のフライトだったが、結局我々はその最終便に乗り遅れてしまった。石さんが出発ロビーに着いたときには、我々の名前が最終コールされていたらしいので、私はそれからかなり遅れたようだ。
石さんはすでにカウンターの係員と交渉中で、私の搭乗券を見せると、翌日の12時45分発のチケットを渡された。予期せぬことで我々のダラス泊が決まった。
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7月7日ダラス
成田~ダラス間の飛行時間は20時間はあるだろうか、途中日付変更線を越えるので、時間感覚が混濁して、一体何時間乗っているのか分からない。
ダラス空港は大阪環状線がすっぽり入るほど大きいと聞かされていた前知識に納得するほど広いようだが、周りの土地がさらに広大なので、さほど違和感は感じない。
機がそのダラス空港に着陸する間際、悪天候のため空港が閉鎖さ . . . 本文を読む
7月7日、この日の早朝は大雨に見舞われたが、明けるにつれて天気は快復した。
作品の荷造りを最終点検して、9:00家を出る。
関空からバスに乗って伊丹空港に70分。
アメリカン航空のカウンターがないので、相互乗り入れしているJALで、荷物チェックを受けると、何と規格外、別料金がいるといわれた。(べらぼうに高い!!)先に手続きを終えた石さんも同じで、異議を唱えると . . . 本文を読む
4時起床、外は雨だった。
傘をさして浜に向うと、雨脚が強くなって、稲妻と雷がだんだん近くなってきた。
そしてまさに浜の歩道に出ようとしたとき、嵐のような風が吹き始めた。
傘を根元からもって、進むのに危険を感じる程の大雨と雷。
浜のトイレに非難して天の治まるのを待つ間、ずぶぬれの身体を温めるために足踏みランニング。嵐は夜が明けるにつれて治まってきた。
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奇跡が起こった。
夜明け前の浜は敷き詰められた白いマーブルだけがほんのりと横に伸びているのが見えているだけだ。対岸には関空の灯りが平行線のように横たわっている。
薄明かりの中に浮かび上がる白いマーブルはこの一ヶ月あまりの間に草引きをした証だ。
やり残している南端まで行くと、白い広がりはずっと平坦に広がっている。そこにあるはずの、引き抜けない木の株がきれいになくなっ . . . 本文を読む
最後のビックス粒子発見のニュースが飛び交っている。
知識が宇宙を解明していく
それは人間にとって、自分を知る最も論理的な営みだろう。
宗教的思考と論理的思考がつながってゆく可能性もある成果だ。
草引きは今日、ほぼ完成といっていい所までやり終えた。
最後の勢いで、ススキの大株を10株は引き抜いた。
手では抜けない木が6本ほど残っている。 . . . 本文を読む
3時半目覚めと共に起床
薄暗がりの中、草引きの手rを止めて見上げると
西の空に満月が見る。
とても神々しいものを感じて思わず手を合わせた。
再び草引きに没頭して、再び見上げた空に月の姿はなかった。
梅雨の雲に隠されたのだろう。
程なく東の空が白み始め
着実にオレンジ色が広がって行く
今日の除草は大いに進んだ。
もうすぐ、白い . . . 本文を読む
草を引き終えた白い浜を見ていると、遠くに緑の帯がかすかに浮かび上がっている。
南端に向って進んでいる間に、新たな草が伸び始めているのだ。
いつか完成する白い浜辺、
頭の中にある光景はまだまだ先にならないと見えないのかもしれない。
アートフェア、サンタフェの準備は今の所順調。
荷造りを始めると、たまたま横にあるダンボールの箱が、まるでそのため . . . 本文を読む
白いマーブルの浜、その南端は少し地面の様子が変ってきたようだ。
土が固くて、根が抜けないものが多くなった。
今日はその代表格のようなエノコログサの群生にとり付いた。
まとめてわしづかみにして引くと、葉が切れるだけなので、
一本一本丁寧に抜いていくしかない。
1m足らずの群生だったが、1時間はかっかっただろう。
サンタフェ出発まで . . . 本文を読む
あと一週間で、浜の北端を除いて、除草が完了する。
ちょうどその一週間後に、アメリカサンタフェの展示会に出発する。
サンタフェまでにここまではやっておきたい。
それにしても
今日も雨、
乾燥したら引きにくい草を集中的に引きぬいていく。
昨日つかんだ、充実の地点を自分の心の中に感じながら、
それを深めるように
丁寧に抜き始める。
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