(のしてんてん「彼方へ」 F30号)
随分前の作品ですが、ちょっとした思い入れがあります。
心の奥の奥を求めて、描き続けていました。鉛筆の闇は、私の心を受け入れてくれる深さがあると感じて、突き進んでいた時代です。
しかしある時期から限界が見えてきました。描いても描いても、その深さに達しない。そのもどかしさが引き金でした。
実際、鉛筆の闇と言っても、キャンバスに鉛筆を埋め尽く . . . 本文を読む
(新作 3号キャンバスに鉛筆)
私が提唱する五次元宇宙の概略は、カテゴリー「5次元宇宙に生きる(空間)」で33回にわたり紹介させてもらいました。そのことで、とてもうれしいメッセージを頂きました。
それは、今回のたまご立ての話を締めくくってくれる内容でした。
メッセージを頂いた方を仮にTさんと呼ばせてもらいます。
Tさんは、私と同じ無所属の絵描きさんで、偶然私 . . . 本文を読む
(盛りをすぎたといえ、雨に紫陽花、いうことなし)
久しぶりに画材屋さんによった。ドアを開けると、キャンバスの匂いやら、油のにおいが頭脳を喜ばせる。
宝島に迷い込んだように、心が浮き立つ。何を買うという目的もないのに、棚の商品を見るたびに手招きしているように思う。
しあわせです。私の心を言い表す言葉はほかに見当たりません。だからきっと幸せなんだろうと、ぼーっと感じながら棚を見て . . . 本文を読む
(ここまでする意味はありませんが、究極のたまご立て)
話の内容から脱線して、つい、たまご立てそのものに興じてここまで来ました。
理論的には接地面にあるたまごの殻の、3つの凸が乗るだけの面積があればたまごは立ちます。つまり釘の上にも立つわけです。
そう思うと、どうにも止まりません。
釘を探し、固定するための木片を探し、釘の頭の凸凹をやすりで平らにし、と、思考は動きはじめます。 . . . 本文を読む
(自作の絵を背景にして、たまごを立ててみました)
背景の作品は、2001年に描いたたまごの作品。この時期、たまご立てを考えたことはなかったのですが、15年後にうまく符号したものです。
たまごは、難度を上げて、ペットボトルの上でやってみました。
宗教でいう明け渡しの実践は、私にはありません。そこでは修行の末、一瞬で悟りを開き、完全な明け渡しが実現するように見えま . . . 本文を読む
(たまごが立つ緊張感は作品の中にとりこみたいメッセージがある)
たまごを立てるのに、四本の指を使いますが、その時常に一本の指が触れているようにすると説明しました。それに対して、それではうまく立てられないのではというご指摘を頂きました。
おっしゃる通りで、6月9日付「たまごを立てる」で記載したその方法の記事は、大雑把すぎたようです。というより、感覚的に書いたいい加減な説明でしたの . . . 本文を読む
(テーブルクロスの上、繊維の目があるのでムツカシイ。)
たまごが自立するのを悟りの終着点だと考えると、たまごの歴史が見えてきます。
こんな感じ。
創世記: 宇宙空間をまるごと殻の中に取り込んで、真実のたまごが生まれます。
萌芽期: たまごは、母体の中で人のかたちをつくり始め、その中で成熟していきます。
誕生期: やがて私が生まれます。疑うことも知らず、私とたまごはまだ一つ . . . 本文を読む
(たまご立て、再挑戦。今度は12秒)
人が悟りを開くというイメージを描いたらどんな形だろうと思ったら、たまご立てを思いだしました。なんとなくそれが心にしっくりといったのです。
机に乗ったたまごは目に見えない3つの山に支えられて自立しています。
身体の大きさを自由に変えて小さな自分を想像してみたら、どんな風景が見えるでしょうか。テーブルがあって、たまごがそびえ立っています。その . . . 本文を読む
(新鮮な卵をテーブルの上に立てる。3分でこの通り)
たまごが立つというのは御存じの方も多いと思います。
その理由は、卵の殻にあります。殻の表面は見た目つるんとしていますが、実は凸凹なんですね。卵が新鮮なほどその凸凹が崩れてなくて立ちやすいのです。立つ理由はいわゆる3点支持というやつでありまして、たまごをまっすぐに置いたた時、テーブルに接している卵の殻の表面の凸凹が、たまたま3つ . . . 本文を読む
野の花が、ひそやかに咲くように、
人もまたひそやかに生きている。
だれにも知られず、
また知られようとも思わない。
あなたの内面の奥底には、ゆったりと流れる自然があるのだ。
あるがままに。
人もまた自然のままに生きている。
まさに、この肉体は自然そのものである。
心臓が鼓動し、血液は体内をくまなく巡っている。
呼吸は自然に繰り返され、
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