徒然なか話

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大河ドラマ「花燃ゆ」 と 「品川甚句」

2014-06-12 17:27:27 | 歴史
 来年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」に熊本出身の俳優・高良健吾が高杉晋作の役で出演すると今朝の熊日新聞に載っていた。このドラマは吉田松陰の妹・文をヒロインとしたドラマで長州藩の尊王攘夷の志士たちが大勢登場するという。記事を読みながら、ふと「品川甚句」のことを思い出した。
 江戸四宿の中で東海道の最初の宿場として栄えた品川宿は、幕末の頃、高杉晋作や久坂玄瑞ら長州藩の志士たちが逗留していて、御殿山焼き討ち事件などを起こしたことが知られている。日本映画史上に残る名作として知られる川島雄三監督の「幕末太陽伝」は品川宿における長州藩士を描いていた。
 その品川宿で盛んに歌い踊られたのが「二上り甚句」。そしてそれはいつの頃からか「品川甚句」となっていった。この「品川甚句」の面白いところは、歌詞に「・・・ちょる」という長州言葉が使われていることだ。江戸の宿場で長州言葉。作者不詳ではあるが、明らかに唄が生まれたところに長州藩士の影を感じさせるのだ。ただ、歌詞を読んでみると若干の揶揄を込めているようにも感じられるのだが。




▼品川甚句