徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

喜多流シテ方 塩津家三代目

2015-12-19 18:38:50 | 音楽芸能
 昨夜の「にっぽんの芸能」(NHK-Eテレ)は、今年の同番組の中ではいろんな意味で最も興味深かった。まず、取り上げられたのが熊本ゆかりの能楽師・喜多流シテ方塩津家の三代目塩津圭介さん(30歳)であったこと。またそれを指導する二代目塩津哲生さん(70歳)は熊大附属小の僕の1年先輩であること。そして今回圭介さんが取り組むのが、一人前の能楽師として認められる登竜門ともいわれる大曲「道成寺」であることなどだ。
 その圭介さんは、9月の藤崎八旛宮秋季例大祭における段山御旅所での奉納能でも、半能「熊坂」を舞った。
 番組では、公演本番までの稽古や舞台裏の様子を2カ月にわたり取材。何百年にもわたって引き継がれてきたしきたりや奥義が語られた。能で最も重要なことは、基本の型と気合だという先代からの教えを、父から子へと受け継いでいく様子に能楽の奥深さを感じた。


▼鐘供養に訪れる白拍子


▼見どころ「乱拍子」の緊迫の場面


▼梵鐘の中に飛び込んだ白拍子は蛇体となって現れる


▼塩津家の原点、藤崎八旛宮


▼稽古場であり居住場所でもあった藤崎宮能楽堂