徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

三味線の皮

2015-12-07 22:44:43 | 音楽芸能
 長唄三味線の松浦奈々恵(杵屋三澄那)さんのフェイスブックに、三味線にカンガルーの皮を使っているという話が載っていた。ヘェ~、三味線には猫や犬の皮を使っているという話はよく聞くけれど、カンガルーというのは初耳だ。なんでも猫の皮が高品質で値も高いと聞いたことがある。でも猫や犬の皮を採集している人ってどこにいるのだろう。一度もお目にかかったことはない。そういえば、三味線のもととなった沖縄や奄美の三線は蛇皮を使っているが、供給は間に合っているのだろうか。カンガルーはまだワシントン条約には引っ掛からないのかな。
 8年ばかり前、馬頭琴のコンサートを開いたことがある。中国内モンゴル出身のリポーさんという奏者に来ていただいたのだが、馬頭琴の場合はたしか胴の部分は木製と馬皮製があって、リポーさんは会場の広さや曲などで使い分けていた記憶がある。広いホールでは木製でないと音が届かなかった。馬皮はやわらかい音で小さな会場では聞きやすい。岡林立哉さんなどは馬皮製を使っておられたと思う。
 ちなみにかくいう僕自身は弦楽器と言えば、ウクレレしか触ったことがないのでよくわからないのだが、弦楽器の胴や棹や絃などの材質というのはこれから変わっていくのだろうか。