52年前の2月某日、僕は上京して大学水泳部の合宿所に入った。先輩たちは東大の温水プールへ練習をしに行っていていなかった。この年は東京オリンピックの年で、例年よりも早くシーズンインしていたのだった。渋谷のとある喫茶店まで出て来るようにと、先輩の伝言が残されていた。僕はさっそく合宿所の最寄りの駅、東横線元住吉駅から電車に乗って渋谷へ向かった。それが
青ガエルとの付き合いの始まりだった。以来4年間、
青ガエルに乗って通学した。
そんな昔のことを思い出しながら僕は、最後のお勤めをする
青ガエルを見送った。万感胸に迫るものがあった。長い間お疲れさん!そしてありがとう!