「 3.11 」からやがて5年が経過するが、熊本にとってはその翌日
「 3.12 」つまり
九州新幹線開業からも5年が経過することになる。思えば不幸なスタートだった。約10年前から、
「新幹線くまもと創り」と称するプロジェクトが立ち上がり、新幹線開業の前年には、熊本出身の脚本家・
小山薫堂さんを招いて
「くまもとサプライズ」も立ち上がった。準備万端整えて開業を迎えるはずだったのだがとんでもないことになった。予定されていた開業記念

のイベントはすべて中止、それから1年ほどはイベントの自粛などが続いた。しかし、
「くまもとサプライズ」の中から生まれたキャラクター
くまモンは大ヒットした。当初は思ってもみなかった大活躍を見せた。今や国内にとどまらず、世界に羽ばたいている。一方、肝心のわれわれ熊本県人のほうはというと、どうもモラールが落ちてきているような気がしてならない。言ってもまだ5年しか経っていないのだ。熊本市中心部の商店主にお話しを伺うと、いまだに新幹線効果は感じられないと言う。もう一度、気合を入れ直して考えてみてもよさそうな気がするのだが。