徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

師弟関係今昔

2008-09-09 17:23:09 | 映画
 毎月19日、親父の月命日になると必ず線香をあげに来るIさんという方がいる。もう齢80に近いが、小学校時代は親父の教え子だった。つまり70年くらい前、戦前の師弟である。同級生の多くは既に鬼籍に入られたが、生前の親父とIさんを始めとする教え子の関係は、今日の師弟関係とは大きく異なり、ある意味親子以上のものがあった。
 そんな永年にわたる師弟の交流を描いた「石内尋常高等小学校 花は散れども」という映画が間もなく公開される。御年なんと95歳という新藤兼人監督の作品だ。月刊「シナリオ」に監督自らの手によるシナリオが掲載されていたので通読した。時代は大正末期、当時の日本人の感性や心が生き生きと描かれている。今日の教育問題を思うにつけ、日本人はいったいどこに“こころ”を置いてきてしまったんだろうと思わざるを得なかった。

監督/原作/脚本:新藤兼人、音楽:林光
出演: 柄本明、豊川悦司、六平直政、川上麻衣子、大杉漣、原田大二郎、渡辺督子、角替和枝、りりィ、根岸季衣、吉村実子、大竹しのぶ
※熊本での公開は11/15より熊本松竹


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