徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

シェルブールの雨傘

2009-07-29 20:24:24 | 映画
 ミシェル・ルグランのメロディを聴くだけで、せつない気持になる「シェルブールの雨傘」の“デジタルリマスター版”を観た。1~2ヶ月ほど前、デジリマ版の特別上映が、電気館で行なわれたのは知っていたが、行くチャンスを失ったので、DVDのリリースを待っていた。僕が大学に入った年に公開されたから既に45年が経つ。しかし、その魅力はいささかも色褪せていなかった。カトリーヌ・ドヌーヴの美しさはもちろんのこと、見事な色使いや心にしみる音楽。誰かのセリフじゃないが、むかし、こんな美しい映画があった。かの黒澤明監督が選ぶ世界の名画100本にも入っている。ドヌーヴの相手役ニーノ・カステルヌオーヴォは、ピエトロ・ジェルミの「刑事」や、ルキノ・ヴィスコンティの「若者のすべて」などにも出演したイタリアの俳優さんだが、いつも感心するのは、イタリア映画もフランス映画もお互いの国の俳優が何の違和感もなく出演し合っていることだ。それはさておき、僕は若い頃は、ドヌーヴよりも姉のフランソワーズ・ドルレアック派だったので、一緒にデジリマされた「ロシュフォールの恋人たち」もぜひ観ようと思う。








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