劇場で見そこなった映画のうち、最近DVDがリリースされた次の2本を見た。
「007/カジノ・ロワイヤル」
007シリーズの最新作。といってもシリーズ第1作から第5作くらいまでしか見ていない私にとっては全く別シリーズとしか思えない。見なくなった理由は簡単。だんだん作品のクォーリティが落ちてきたから。従って007と名の付く作品を見るのは40年ぶりくらいか。今回の新作をシリーズの最高傑作とのたまう評論家もいたようだが、初期の頃の作品と性質が変わっているので、あまり意味のない評価だ。とにかく「お前はスパイダーマンか!」と言いたくなるようなボンドは、やはり私には馴染めない。ヒッチコックやキャロル・リードなど、英国伝統のサスペンスの系譜を受け継いでいた初期のボンドが懐かしい。
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「武士の一分」
山田洋次監督の藤沢周平もの時代劇シリーズ第三弾。あいかわらずよくまとまっていて、その安定感は抜群。ただ、第1作の「たそがれ清兵衛」がパーフェクトな作品なので、どうしても小品に見えてしまう。主人公が途中から盲目になるからか、庄内地方の美しい風景を見せることもなく、セットの中で話が進行する。そのせいか1・2作目にあった“詩情”みたいなものが感じられないのが難点だが、キムタクと笹野高史のコント仕立ての掛け合いも面白いし、スクリーンデビューの檀れいも綺麗で楽しめる作品だ。
「007/カジノ・ロワイヤル」
007シリーズの最新作。といってもシリーズ第1作から第5作くらいまでしか見ていない私にとっては全く別シリーズとしか思えない。見なくなった理由は簡単。だんだん作品のクォーリティが落ちてきたから。従って007と名の付く作品を見るのは40年ぶりくらいか。今回の新作をシリーズの最高傑作とのたまう評論家もいたようだが、初期の頃の作品と性質が変わっているので、あまり意味のない評価だ。とにかく「お前はスパイダーマンか!」と言いたくなるようなボンドは、やはり私には馴染めない。ヒッチコックやキャロル・リードなど、英国伝統のサスペンスの系譜を受け継いでいた初期のボンドが懐かしい。
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「武士の一分」
山田洋次監督の藤沢周平もの時代劇シリーズ第三弾。あいかわらずよくまとまっていて、その安定感は抜群。ただ、第1作の「たそがれ清兵衛」がパーフェクトな作品なので、どうしても小品に見えてしまう。主人公が途中から盲目になるからか、庄内地方の美しい風景を見せることもなく、セットの中で話が進行する。そのせいか1・2作目にあった“詩情”みたいなものが感じられないのが難点だが、キムタクと笹野高史のコント仕立ての掛け合いも面白いし、スクリーンデビューの檀れいも綺麗で楽しめる作品だ。
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