映画「うつくしいひと」 完成披露試写会 2016-02-15 22:19:33 | 映画 行定勲監督がメガホンを取った熊本県のPR映画「うつくしいひと」の完成披露試写会が今日、くまもと森都心プラザホールで行われた。行定勲監督のほか、橋本愛さん、姜尚中さん、米村亮太朗さんらの出演者が加わってトークショーが行われた後、映画が上映された。 映画はノスタルジー&ファンタジーといった趣きの恋愛ドラマ。特筆すべきは橋本愛という、今が旬の若手女優の存在。彼女のような人材を得たことは、この映画づくりに当たってラッキーだったと言えるだろう。行定監督によればパート2、パート3も視野に入れているそうなので今後が楽しみだ。 橋本愛と高良健吾の絡みは、どうしても一昨年、NHK「ドラマ10」で放送された「ハードナッツ! ~数学girlの恋する事件簿~」を連想してしまうのもご愛嬌か。 ▼阿蘇草千里のファンタジックな場面で登場する舞踊団花童の「阿蘇悠久」
万感胸に迫るラストラン! 2016-02-14 18:02:57 | ニュース 52年前の2月某日、僕は上京して大学水泳部の合宿所に入った。先輩たちは東大の温水プールへ練習をしに行っていていなかった。この年は東京オリンピックの年で、例年よりも早くシーズンインしていたのだった。渋谷のとある喫茶店まで出て来るようにと、先輩の伝言が残されていた。僕はさっそく合宿所の最寄りの駅、東横線元住吉駅から電車に乗って渋谷へ向かった。それが青ガエルとの付き合いの始まりだった。以来4年間、青ガエルに乗って通学した。 そんな昔のことを思い出しながら僕は、最後のお勤めをする青ガエルを見送った。万感胸に迫るものがあった。長い間お疲れさん!そしてありがとう!
漱石と下掛宝生流 2016-02-13 17:07:24 | 音楽芸能 先日の水曜日、NHK-Eテレ「ハートネットTV」では、2月1日に81歳で亡くなった人間国宝の能楽師・宝生閑さんを追悼する番組が放送された。ワキ方・下掛宝生流の家に生まれ、ワキ方一筋に生きてきたその生きざまと、その精神が子へ孫へと受け継がれる様子を映し出した。 ふだん、能の舞台を見ていても注目するのはもっぱらシテ方。テレビ放送の字幕でお名前を拝見することもあるが、ほとんど初心者に近い僕にとってワキ方は印象が薄い。これからはしっかりワキ方にも目を向けなければ・・・ ところで、宝生閑さんの御祖父さんにあたるのが、夏目漱石に謡を指導した宝生新さん。漱石熊本時代の明治32年、第五高等学校の教頭に櫻井房記という物理の先生がいて、この方が加賀藩出身で、加賀宝生、下掛宝生流の謡のたしなみがあり、漱石はこの方に付いて謠を始めた。その後、ロンドン留学から帰ってうつ状態だった漱石を恢復させようと、友人の高浜虚子(能楽師の家庭に育つ)の勧めで謡を再開する。漱石と虚子の俳句の師でもあった正岡子規が英語を教えていた一人が下掛宝生流の宝生新で、虚子が漱石に謡の師匠として紹介したという。
野口雨情と熊本 2016-02-12 19:47:02 | 音楽芸能 野口雨情の没後70年を記念するコンサートが、昨年11月、彼の出身地茨城県水戸市で行われ、その様子が、今日、NHK総合テレビで全国放送された。野口雨情は、北原白秋、西條八十とならぶ三大童謡詩人の一人と謳われるが、全国各地を巡って、数多くの新民謡を作ったことでも知られている。実は熊本とも深い縁があり、県内各地を巡って20数曲を作っている。中でも「五十四万石」や「よへほ節」などが有名だ。大正8年から児童文芸誌「金の船」の編集に携わり、童謡の普及にも尽力したが、大正14年8月に熊本を訪れた際には、「金の船」の投稿者の一人だった海達公子と面会し、指導している。 ▼よへほ節 ▼火の国育ち 作詞:野口雨情 作曲:大村能章 国立国会図書館・歴史的音源より
ブラタモリ熊本編のテーマは? 2016-02-11 18:51:02 | テレビ ブラタモリのロケ隊目撃情報が流れているようで、それによると洗馬橋から古城堀端を通り、清爽園に至るロケが行われたそうだ。ということは、古城(隈本城)の石垣か土居の跡、あるいは古城の堀の跡に着目したのだろうか。いずれにせよ、熊本編のテーマが何なのかが?だ。 洗馬橋と言えば、4年前、NHKお昼のバラエティ「ひるブラ」で、新町・古町界隈を散策するスタート地点が洗馬橋だったのだが、始まった途端に緊急地震速報が入り、残念なことに尻切れトンボに終わってしまったことがある。今回のブラタモリのスタートが洗馬橋だとすれば、その時のリベンジという意味があるのかもしれない。 洗馬橋周辺も熊本城下の舟運の拠点となった船着場や柳御門の跡、「肥後手まり唄」でおなじみ「洗馬山」と呼ばれた土居の跡、阿国歌舞伎が行われた勢屯の跡など話題にはこと欠かない。また、清爽園周辺にも、新一丁目御門跡や四街道の起点となった里程元標跡、そしてタモリの好物、阿蘇カルデラ噴火の火砕流堆積による段差もある。 熊本電鉄の北熊本駅でも目撃情報があるようだが、おそらくこれは鉄道ファンのタモリのために特別に、もうやがて引退する青ガエルでも見に行ったのではないだろうか。 洗馬橋。遠くに熊本城天守閣が見える。 熊本市電の洗馬橋電停 古城の跡に建つ熊本第一高校 古城堀端公園。いずれ再び掘削して堀が復元されるという。 清爽園の前の里程元標跡 清爽園の中で見られる阿蘇カルデラ噴火の火砕流堆積の痕跡である段差 ▼江戸時代の新町町割と堀
映画 「その木戸を通って」 が上映されます! 2016-02-10 17:28:06 | 映画 3月4日から始まる「菊池映画祭2016」において、なんと市川崑監督の幻の名作「その木戸を通って」が上映される。今年は市川崑監督の生誕100年にあたる年でもあり、またこの映画祭に特別ゲストとして登場する中井貴一さんが主演した映画でもあるからだろう。何しろこの映画は23年も前にハイビジョンで撮影され、BS放送でたった1回オンエアされたきりだったが、やっと8年前の2008年になって初めて劇場公開されたものだ。原作は山本周五郎の短編小説。時代劇だがチャンバラがあるわけでもなく、ある城勤めのしがない侍と一人の謎の女とのミステリアスな出逢いと別れを淡々と描く。しかし、その格調高い叙情性と映像美には引きずり込まれてしまう。出演者は侍に中井貴一、謎の女に浅野ゆう子、その他フランキー堺、井川比佐志、岸田今日子、石坂浩二、神山繁、榎木孝明などそうそうたる脇役陣である。この機会に多くの方にぜひ観ていただきたい1本である。 中井貴一と浅野ゆう子
懐かしい写真 ~ 東横線青ガエルの風景 ~ 2016-02-09 20:19:12 | 私 Facebook などでお付き合いいただいている森浩さんがお持ちの古い写真を、懐かしさのあまり、ブログに転載させていただいた。 東急東横線時代の青ガエルの写真だ。昭和30年代の写真と思われるが、僕が青ガエルと初めて出逢ったのは今から52年前。高校を卒業して上京し、大学へ進学して通学に利用したのが、元住吉-渋谷間の東急東横線。その頃、東横線の主力車両としてバリバリ活躍していたのが青ガエルだった。この写真の撮影ポイントは、多摩川園前駅(現在の多摩川駅)側の多摩川の土手から撮影したものと思われるが、このアングルも僕にとっては懐かしい。当時、全盛期の長嶋・王がいた巨人軍の多摩川グラウンドがあって、熱狂的な長嶋ファンだった先輩と連れ立ってよく練習を見に行ったものだ。その時、遠くに見えていたのが多摩川橋梁とその上を走る東横線。当時の長嶋さんのカン高い声が聞こえてきそうな気がする。 ※この記事をご覧いただいたYOKOさんよりご指摘あり。 この写真は新丸子側から撮ったもののようです。
青ガエル 最後の1週間! 2016-02-08 17:55:33 | 熊本 春のやわらかな日差しの中、青ガエルが車体を光らせながら走って行く。わが家から、遠くの打越橋の上を走る青ガエルが見える。 いよいよあと1週間。日曜日だけとなっていた青ガエルの運行だが、多くの別れを惜しむファンのために、今日は特別に走ることになったらしい。わが家からは音は聞こえないが、おそらく、あちこち車体をきしませながら走っているのだろう。昭和39年以来の、旧友の最後の一週間を目に焼き付けておきたい。
高橋稲荷神社の初午大祭 2016-02-06 17:08:55 | イベント 今日一日で約20万人の参拝客で賑わう 境内の紅梅 名物の福餅まき 特設舞台での舞踊団花童の公演 特設舞台での舞踊団花童の公演
ユーチューブの新規訪問者向けビデオ 2016-02-05 16:23:12 | Web ユーチューブのマイチャンネルを初めて訪問していただいたかた向けの紹介ビデオを作成しました。マイチャンネルは舞踊団花童の映像がほとんどなので、その中から選んで編集しました。なにしろ1分以内にまとめなければならないので、入れられるのはせいぜい4曲。1曲平均15秒以内なので、どれを選ぶか悩みましたが、結局、熊本関連の演目の中から、「五十四万石/おてもやん/牛深ハイヤ/くまもと音頭」の4曲にしました。これからも逐次、バージョン2、バージョン3と作っていくつもりです。 マイチャンネルのアドレス
「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」 世界遺産取り下げ!? 2016-02-04 19:25:26 | 歴史 政府が今年夏の世界文化遺産登録を目指していた「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」が、推薦を取り下げる方向だという。ユネスコの諮問機関イコモスから申請の不備を指摘されたためだという。 このニュースを聞いて、いやな予感が当たったような気がした。イコモスの指摘の真意は不明だが、申請にあたって政府は、キリスト教禁教や弾圧という負の歴史をどこまで詳らかにしたのだろうか。何百年も信仰を守り通した隠れキリシタンの美しい話ばかりが喧伝されていなかっただろうか。最近も、観光振興の話ばかりでちょっと興ざめしていただけに、もし出直しということになれば、世界文化遺産の意義を考え直すいい機会だと思う。 天草の崎津集落
能楽堂建設は はたして・・・ 2016-02-03 19:17:32 | 音楽芸能 昨日、一日遅れの藤崎八旛宮朔日詣りをした。能楽殿の戸板が真新しいものに取り替えられていることに気付いた。どうも目になじまない。しばらく眺めながら、いろんなことが頭に浮かんできた。 熊本は能楽の歴史をリードしてきた県にもかかわらず、まだ県立あるいは市立の能楽堂がない。能楽堂を建てようという動きがあることは承知しているが、最近、能楽堂建設について「ちょっと待てよ」と思い始めた。 ふだん各地の能楽堂の演能予定をチェックすることがよくある。だが、押しなべてチケットが高い。普通席でも1万円を超えるのがざらだ。立派な会場になればなるほど高くなるのは当然かもしれない。 現在、僕はだいたい年に5回程度、能舞台をナマで観る機会があるが、うち、出水神社薪能、熊本城薪能、藤崎宮例大祭の段山御旅所奉納能の三つは無料。あと県立劇場の特設舞台などで行われる演能でもだいたい3千円程度で済む。もし、新しい能楽堂が出来たら、当然入場料は高くなるだろう。はたして僕のような一般の能楽ファンにとって能楽堂建設は幸せなことなのだろうか。 テレビタミン(KKT)で放送された喜多流能楽師・塩津家三代とゆかりの藤崎八旛宮能楽殿
漱石と7人の女たち 2016-02-01 21:28:46 | テレビ 夏目漱石の没後100年と熊本来県120年の節目の年ということで、県内では「漱石記念年」として各種の事業が行われている。地元テレビ各局でも漱石関連の番組が多いが、今日放送されたRKK熊本放送の情報番組「ウェルカム!」でも「漱石ってこんな人! 達人が熱く語る旅」と題して放送され、他の番組とはちょっと違う切り口がとても面白かった。 ゲストの一人で出演された漱石倶楽部会長の和田正隆さんは、ご自身の著書から「漱石と7人の女たち」として、女性との関係から見える漱石像を紹介された。中でも兄嫁の登世とは道ならぬ関係にあったというドッキリ話には出演者たちの漱石のイメージもだいぶ変わったようだった。