縄文人(見習い)の糸魚川発!

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「海のヒスイ・ロード」の報告書・・・人生初の原稿料!

2014年11月01日 23時27分57秒 | こんなモノ作った!

「海のヒスイ・ロード」検証実験航海の報告書を3ケ月かかってまとめた。

旅もちょうど3ケ月かかったが、何かの縁だろうか。

報告書は、素人の道楽に付き合ってくれた各地の埋蔵文化財センターの学芸員さんや、チャレンジ支援を受けたアウトドア総合ブランドのモンベルさんへの結果報告のつもりであったが、「糸魚川郷土研究会」の蛭子健治先生からの依頼でもあるのだ。
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蛭子先生は高校の時に古典を習った恩師だ。
退職後は郷土史研究の会を主催されており、「糸魚川郷土研究」という郷土史の発行や講演会、音楽会などを精力的にされておられるのだ。

旅から帰ったら、「糸魚川郷土研究」の次回号に原稿用紙70枚の報告書を寄稿して欲しいと、相変わらずの達筆の手紙が届いていた。

蛭子先生の達筆は懐かしい。
高校の古典の試験問題は、全て先生の草書体の手書きで設問が書かれていて、解読に手間取って答えを記入している途中で時間切れとなり、落第しそうになった事があるのだ。

生徒たちの抗議に、「手書き文章の解読も含めて古典の試験だと思うんですよ。申し訳ありませんが、私の試験は手書きで出させて下さい。」と優しくも毅然とした態度で応えておられたが、今から思えば尤もな理屈だし、先生の態度は立派だったと思う。


古典は赤点しかとった事しかない不肖の教え子に、70枚も原稿を依頼されるというのもどうかと思うが、せめてもの恩返しのつもりで快諾したし、「海のヒスイ・ロード」が活字化されて多くの人に読まれるのは望外の幸せといいうもの。

49枚の論文にまとめて先生にお渡ししたら、恐れ多い事に「薄謝」と書かれた原稿料を用意されておられた・・・律儀なお人柄に感服。

文章でお金を頂くのは初めての体験で恐縮した。

原稿料を頂いては同じ報告書を他に出す訳にもいかず、年内まで原稿は待って頂いて、大幅に加筆訂正する事にした。

「糸魚川郷土研究」は、来年3月に発行予定だそうです。
糸魚川市内の書店で購入可能ですし、図書館で閲覧することもできます。
興味のある方、お楽しみに!