富士山の麓から来客。
ぬなかわヒスイ工房で石笛をご注文頂いた事のある客様で、新潟に来たついでに工房見学に寄ったとの事。
富士山山麓の河口湖近くでセラピストをしておられるK女史。工房に置いてあったヒスイ大珠と超小型勾玉を手に取った時に、掌にピッタリ馴染むからと購入してくれた。掌の馴染は異質感がなく同化しているという事で、私が拘っているポイント・・・実に気が合いますなあ。
初対面でも意気投合して、話す内に共通の友達が何人かいる事が分かった。
数あるネットショップの中から宣伝広告費ゼロのぬなかわヒスイ工房に辿り着いてくれたのも、自分と波長の合う石笛や勾玉を探し求めてに違いないからに違いない。
長者ケ原遺跡に案内した時、復元住居の中でも異彩を放つ掘立柱建物を観て「十字架みたい・・・斎場ですね!」と鋭い感想。言われてみると棟持ち柱と梁がクロスして十字架に見えないことはないが、こんな着眼点のベクトルが彼女らしさなんだろう。流石にセラピスト。
親不知で石拾いの案内の図。綺麗な石ころを見つけても持って帰るより撮影して記憶に留めて置きたいそう。優しい女性だ。
書は人なりというけれど、ヒスイ製品だって作者の人となりが反映されているので、私の作風に共感されて購入して頂けたお客様とは気が合うのは当たり前といえば当たり前。
どんなに遠隔地に住んでいても同じ匂いのする人同士が繋がっていくのだろう。
同じ匂いの者同士が人生のクロスロード(十字路)で出会い、一片の布を織りなしていく。
こんな出会いこそヒスイの仕事をしている愉しみの一つ。
次回はそんな友達同士で集まって糸魚川の海でキャンプしようと約束して別れた。
面白い。