「翠風会」というヒスイと水石、糸魚川産の真柏と山野草の愛好会がある。
5月13、14日は翠風会の展示即売会。
私は会員ではないが、色々とお世話になっているので多少のお手伝いをしており、その一つが物販ブースのアルバイト店員の手配。
若いお嬢さんがいいとの事で、友達の十日町市在住の縄文女子のHちゃんを紹介したら、会員のおぢさん達はニコニコ恵比須顔!
彼女は大学時代に遺跡の発掘ばかりしていたそうだが、現在は介護の仕事をしており、お年寄りの接し方に慣れていて非常に好評だったよう(笑)
愛嬌抜群で勉強熱心なHちゃんを、閉会後にお手伝いのご褒美がてらラベンダービーチに案内した。
ヒスイは無論だが、ここは縄文人が生活必需品に使った石材が簡単に拾える穴場なのである。
普通の砂岩はドングリ類の粉砕用の石皿、石英粒を含んで堅固な来馬層群産の砂岩はヒスイや磨製石器の加工用の砥石や石鋸、蛇紋岩類は磨製石器や装飾品、頁岩やチャートは矢尻、そして古墳時代以降の利用例だけれども火打石を作れる等々、教えてあげると、縄文好きなら石拾いに夢中になる。
名前も知らないただの石ころが、お宝に見えてくるのだ。
とにかく糸魚川の海岸は豊富な種類の石が落ちていて、非常にカラフル。こんな海岸は他に見たことがない。
ジオパーク糸魚川の魅力を、自然科学的な視点だけで発信するのは片手落ち。
太古からの石と人のモノガタリという視点が加われば、間口も広くなり、より身近に感じるのだ、と私は思う。
ヒスイだけが糸魚川の魅力ぢゃないぜ!