南魚沼のカフェレストランgaiAでの古武術式薪割り稽古会と忍者入門講座、大雨の合間を縫って盛況のうちに無事終了。
斧持参のベテランが多く参加したのは、薪ストーブ愛好者や林業従事者の多く住む南魚沼ならではという事だろう。
参加者には、薪割り前に居合い用の日本刀を振ってもらい、ヒュ~ンという刃鳴りがしてから次のステップに進んで貰った。
刃鳴りがしないという事は、刃の形状と切れる動線が一致しておらず、その動きと速度では薪は割れないという理論。
次に昔の子供遊びの「釘差し」をしてもらい、「狙いを定めて命中させる」という感覚を覚えてもらう。
5寸釘の頭を持って半回転させて投げる釘差しに慣れたら、棒手裏剣の投げ方で「投げるから放つ」に慣れてもらう。
このことで刺さる速度と動線の確認をするのだけど、現代人には難しいのだ。
参加者には糞土師として「正しい野糞普及活動」をしておられるナチラリストの伊沢正名さんも!少年のように嬉々と稽古していた。
ラオスで買った斧身に自分で膝柄を付けた斧は、切り斧として試してもらった。
薪割りは古武術式の動きだが、その動きの必然性の理解と検証は整体の稽古会そのもの。
その中である参加者は「すげえ・・・今の説明を聞いて鳥肌が立ちました。」と、鳥肌がびっしりと立った腕を見せてくれた。
佳きかな佳きかな・・・。
未知との出会いである。
たかが薪割りといっても、整体的な視点から掘り下げていくと奥が深いのだ。