クリスタルボウル演奏家の「世界のマキノ」を糸魚川に迎え、各地の案内と二度のライブのサポートをした。
上越市と糸魚川市での二度のライブは、普段の牧野持侑さんの演奏会に比べると申し訳ないほどコジンマリとした規模だったが、愚痴をこぼさず全力投球というのが牧野さんという人。
糸魚川ヒスイを原料に加えた特注クリスタルボウル!
童謡「春よ来い」を糸魚川ライブで演奏して欲しいという私の無茶な願いを聞いてくれて、クリスタルボウル用に編曲して頂いた。
会場のすぐ近くに作詞者の相馬御風(ソウマギョフウ)の家が保存されており、二年前の糸魚川大火の祭には御風邸もすんでのところで延焼を免れたのだが、私は個人的に「春よ来い」を復興支援ソングにして復興支援ボランティアをしていた。
奇しくも糸魚川大火の前日、牧野さんは横浜でヒスイ製クリスタルボウル完成のお披露目演奏会を開催しており、私はヒスイ職人としてゲストで招かれて以来のお付き合い。
牧野さんに「春よ来い」と糸魚川の関係、個人的な復興支援ソングであったことを教えたら、二つ返事で了解してくれた。
現存する御風邸の玄関こそ、御風の長女が「赤い鼻緒のジョジョ履いて、おんもへ出たいと泣いていた」現場であり、今も往時を偲ぶことができる。
御風邸の二階が御風の書斎で、非常に気持ちのいい所。御風が使っていた文机で来館者名簿に記名する牧野さん。
牧野さん二度目のヒスイ峡訪問は好天に恵まれた・・・毎年でも来たいと気に入ってくれている。
三日間を寝食を共にして、牧野さんは何を観ても「すごい!」何を食べても「美味しい!」と、全てのことに対して比定的な言動がなく、迎え入れる態度を崩さなかった。
ここ数年、各方面のエキスパートであると同時に、謙虚で褒め上手、人生を謳歌する達人との出会いに恵まれ、俺の人生も満更ぢゃねえなぁ・・・と思える。