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災害避難時に着る服は決めてますか?・・・令和6年能登半島地震

2024年01月04日 08時14分55秒 | 災害サバイバル(地震・津波・水害)
災害避難時にどんな衣類を着るか?持ち出すか?
 
ヘンなことを書くが、高校1年の12月から同じパターンの脱出ものの悪夢を何十年か見続けていた。状況は様々だが、ある日突然のカタストロフィで脱出しなければならず、慌ててサバイバルに必要なモノをかき集める間に、宇宙船?が出発してしまう悪夢だ。
 
40代くらいに「あわてなくて大丈夫!これは訓練ですから」という声が胸のなかに聞こえてからは、同じ夢を見なくなった。不思議だなぁ( ´艸`)・・・でも本当の話。
「日本沈没」より。主演が「仮面ライダー」で人気を博した藤岡弘ということもあり、最後はなんとかしてくれるに違いないと思い込んで観た人も多かったらしい。ポスターの言葉が「日本が死んでいく・・・」とあって怖かったゾ。
 
わたしは生来のリアリストだから、子供のころに流行った映画「日本沈没」「ノストラダムスの大予言」が実際におきたらどんな行動をとるべきか?と興味をもち、原始人入門、サバイバル入門、忍者入門といった本を読み漁る少年時代をおくったが、その悪夢はそんな経験が見せていたのかもしれない。
「復活の日」は、細菌兵器で人類滅亡を描いたこともあり、コロナ禍で一躍脚光を浴びた。
 
そんな男だから、縄文キャンプの時など、アウターにフリースやダウンジャケットを着てくる人がいると、「焚火が爆ぜると小穴があくから、燃えにくい木綿の上着を羽織った方がよいぞ!」と小言をいっては煙たがられ・・・てるかなぁw
 
火や引き裂きに強いのは革ジャンだが、重い、動きにくい、暑いときは蒸れる、冬は寒い、嵩張るとジャストな環境が少ない。厚めの木綿なら、鉄工所の職人がツナギに愛用するくらいだから火には強い・・・が、燃えない訳ではない。かといって消防士のジャケットは日常使いできないよw
 
ゴアテックスジャケットは湿気や雨に強くても火には弱い。東京大空襲の時には、火の粉が飛んできて上着や髪の毛が燃えたり、自然発火したそうだ。
紆余曲折した結果、わたしがサバイバル衣類に準ずると日常着にしているのは、60/40クロス(通称ロクヨンクロス)のマウンテンパーカーである。70年代に流行ったヘビー‐デューティー(heavy-duty)衣類の代表格で、「シェラデザインズ」が開発した木綿60%とナイロン40%で織られた生地でつくったアウトドアジャケットだ。
 
本物は高いので、わたしの「シェラデザインズ」のパウンテンパーカーは半額以下の中華製w
燃えにくく、多少なりともの防水性があり、引き裂き強度もあるオールラウンドな布地だが、逆にいえばすべてにおいて中途半端なスペックだからボロカスに評価する人もいる。
 
しかし特殊な環境下に置かれる山登家や消防士でもない限り、普通の人がいつ起こるかわからない災害に備えた日常着にするなら、ファッション性も含めて合格ではないだろうか。フード付きだだから防寒や火の粉除けにはなるし、帽子もセットにすればなおいい。
 
寒いときはダウンやフリースを着た上に羽織る「レイヤリング」をすることが前提だ。豪雨にはひとたまりもないから、ザックには折り畳み傘とゴアテックス雨具はいれてある。
手袋は除雪で愛用する人も多いオレンジ色の「ワンダーグリップ」というゴムライニングされた軍手が温かく、雨にも強いし指が動かしやすい。値段は700円でお釣りがくる。防寒性と雨にも強いから冬山登山に使う人もいる。
 
青い色の「防寒サーモレス」の愛用者も多いが、ブカブカして指が動かしにくく、それほど温かくもないし、値段は倍以上するから、わたしは「ワンダーグリップ」を複数個用意して、濡れたら交換する方式を採用。レスキュー隊員や自衛隊員に聞いてまわったら、状況によって手袋は使い分けるそうなので、皮手袋と軍手もザックにいれてある。
 
いざというときに困らないよう、着る衣服とサバイバル用品は普段つかいと兼用を心がけている。防災に待ったはきかない。自分の命を守るのは自分が基本だ。