能登からの漂流物の多い筒石に「鬼の器」が漂着していないか見てきた。
いつもより柱などの建材や漁具が多かった。
「や」と書かれた屋号入りの漆器を発見。筒石には屋号入りの漆器が漂着していることが多い。
佐渡の小木には嵐のあとにゴツゴツして大振りな「鬼の器」が漂着して、数日後に能登からドブネ(定置網漁の大型漁船)に乗ってやってきた男たちが、輪島塗りの椀生地なのだと拾ってかえる民話がある。
輪島塗りの椀生地つくりは、木地師のジイさんが丸太を玉切して粗く削って乾燥させ、それをセガレが中くらいに成形してさらに乾燥させ、マゴが椀生地に仕立てる親子三世代にわたる仕事で、「鬼の器」とはジイさんがマゴにのこした椀生地の元だ。
報道された漂着した漁船
こちらは磯漁の小舟か・・・
輪島塗り職人が壊滅的な被害をうけたと聞くが、新潟~青森沿岸のみなさん、たとえ一個でも「鬼の器」が漂着していたら、拾って能登に届けようではないか。少しでも励みになると思う。