縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

ブツ撮りに光明・・・牡牛座線刻石笛

2017年05月02日 19時20分04秒 | ぬなかわヒスイ工房

お得意様から奥様の誕生プレゼントに石笛を贈りたいとのご注文。

牡牛座とのことなので、星座マーク(正式名称不明)を線刻した。

使用したヒスイ原石は透光性が抜群のパステル調のミントグリーン。

 

地味な色合いなのでヒスイ関係者には人気がないらしいが、私の作風には合っているので好きなタイプの原石。

ただ一つの問題は、透明感のある淡いミントグリーンのヒスイ作品を写真撮影する場合、微妙な発色具合やヒスイ表面の奥行き感が表現できず、ペタンとしたマットな質感に写ってしまうのである。

最新の透光写真。ヒスイ内部の様子が浮き出てくれるようになった。

 

また線刻した場合も、ペタンと写ってしまっては立体感が出ず、線刻が鮮明になるように照明など色々工夫する日々が続いていた。

いわゆるブツ撮り撮影は奥が広い。

原石が変われば理想的な撮影条件だって変わるし、同じ鏡面仕上げでも勾玉くらいなら小さいので問題ないけど、石笛サイズだと光源や自分だって写り込んでしまう。

そこで写真に詳しい人に色々と聞いて回っていたのだけど、どのアドバイスを試してもイマイチ。

そんな試行錯誤の中で、知人のプロカメラマンのアドバイスにピンとした。

ズバリ、ある事の微調整!

持つべきは各分野のプロフェッショナルの友人である。

ムハ~、面白いように狙った写真が撮れるではないか!

未だ60点レベルだが、素人がネット販売用に撮影するなら、とりあえず合格点。

 

納品後にお客様から、「写真より実物の方がずっと綺麗でビックリしました!」という、喜んでいいのか悲しんでいいのかよく解らない感想メールが減ってくれればいいのだ。

ついでに撮影用の周辺機材も改良したら、これまでで最高の撮影条件になってくれた。

詳細を公開したいのだけど、すぐに同業者から真似されるので割愛(笑)

ヒスイ加工機材も常に改良を加えている。

それでも I can,t get no satisfaction !

思い描いてきた理想が果たせたら、次の理想が見えて立ちはだかってくる。

終わりはないし、これで満足と思ったら成長は無いですな。