縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

「宇宙からの玉手箱」から妖しい煙が立ち昇り、フォッフォッフォッと笑い声が響く

2020年12月08日 18時41分03秒 | 記録しておきたいヒト・モノ・本・映画
はやぶさ2が持ち帰ったカプセルを「宇宙からの玉手箱」と語ったJAXAの科学者の言葉は、これから起きるかもしれない重大事件を暗示している気がしてならない・・・。
 
ガスが検出されたそうだ・・・夜中にカプセルから妖しい煙が漏れ出して、ガードマンが謎の死を遂げる・・・都内で行方不明者が続出・・・張り込みをしていた新聞記者(宝田明イメージ)が謎の宇宙人の犯行を目撃!
科学者(平田明彦イメージ)に相談して、事態の重大さを報道・・・国際会議で協議した結果、ついに地球防衛軍の日本支部指揮官(田崎潤イメージ)が動く
 
ヒロインは必要ですな・・・ウルトラシリーズやゴジラシリーズには出演していないけど、松原智恵子さんに科学者の助手役をして頂きたい。
 
首都圏は危険です!ケムール星人が駆け回らず、ゴジラも上陸しない安全安心な新潟へ疎開を!(笑)
 
こんな事態を夢想してしまうワタシは60年代男子( ´艸`)
 
調べたらケムール星人は、煙のごとく消えるからケムールなんだとか。
 
それにしてもケムールもバルタンも、なんでフォッフォッフォッと嬉しそうに笑うのか?
 
つき会ってみると意外にいいヤツだったりして(笑)

ジョウモンザウルスの牙玉・・・ヒスイ原石端材の活用法

2020年12月05日 07時07分51秒 | ぬなかわヒスイ工房

厚み5㎜以下の端材は牙玉(きばたま)を作ったりする。

獣の犬歯に孔をあけた装身具で、獣の精強さを象徴する犬歯を身に付けることで我が身に強さを宿す類感呪術、あるいは狩猟の腕前を誇示するなどと意味は色々あるだろうが、時系列ではプロト勾玉と言えるのであります・・・おいっ、こんな形の牙みたことないぞ!何の牙だ?
えっと・・・ジョウモンザウルス・・・かな・・・いい加減なこといってんぢゃねぇ、バカッ!・・・キャン!
このようなひとりボケとツッコミをブツブツ言いながら、ちまちまと作っておるのです。
 
すなわちヒトと翡翠の物語。
個展で意外に人気があったので、もっと積極的に作るべし。
 
わかったか!了解でござる!
 
殿山泰司さんの文章に影響を受けております( ´艸`)
 
 

「裸の島」を高田世界館の大画面で・・・多くの人に観て欲しい映画

2020年12月04日 08時15分58秒 | 記録しておきたいヒト・モノ・本・映画

日曜日の13時から、高田世界館で新藤兼人監督作品「裸の島」が上映されます。

http://takadasekaikan.com/

ちなみに高田世界館は、新潟県上越市の国内最古級の単館映画館で、映画業界の斜陽と老朽化のために一度は閉館したものの、地元の人々がNPO法人化して運営している名画座。

新藤兼人監督が、商業主義に陥らない良質な文芸作品を世に出す主旨で設立した近代映画社は赤字続きで、倒産寸前の記念作品として撮影されたのが「裸の島」
予算総額は破格の安さの500万円!監督以下スタッフ12名と主演の殿山泰司さんと音羽信子さんの13名が均等に2万円のギャラ、それ以外は子役も含めて地元のエキストラ、1ヶ月に渡る自炊合宿で撮影。
 
瀬戸内に浮かぶ孤島に親子4人だけが暮らしており、この周囲500mの島は急峻で水が出ない。
 
だから生活用水と農業用水は、夫妻が伝馬舟を漕いで近隣の島から運んでいるが、乾いた麦畑に水を注いでもすぐに吸い込まれて土はカラカラに戻っていく。
 
子供が大鯛を吊ったら自分たちで食べずに街に売りにいき、売ったお金で家族でラーメンを啜る。
 
こんな慎ましい生活が、一切のセリフ抜きの無言で淡々と綴られていくドキュメンタリータッチの映画。
 
最近の映画はセリフで説明し過ぎるし、特撮に頼り過ぎて映画の世界観に奥行きが感じられないのとは真逆の力のある映像。
 
地を這うようなカメラアングルがずっと続くが、ラストシーンが・・・これ以上は言えない( ´艸`)
幸いなことに、この映画はモスクワ国際映画祭でグランプリを受賞したことで世界60余国で上映されたので、近代映画社は借金を返済して、新藤監督が99歳で最後の映画「1枚のハガキ」を完成させるまで存続できた。
 
これぞ映画の中の映画。多くの人に観て欲しいです。
 
余談・・・主役の殿山泰司さんがこの映画の撮影時に台本の余白に書き綴っていた日記のような文章を眼にした新藤監督が、斬新で軽妙洒脱な文章を面白がったことが、後に殿山泰司さんは随筆家、ジャズ評論家として知られるきっかけになっている。
 
殿山さんの文章に影響を受けたのがジャズピアニストの山下洋輔さん、嵐山光三郎さん、椎名誠さんなどで「昭和軽薄体」と呼ばれるようになり、私も高校生のころに大いに影響を受けたのデス。
 
追記
Facebookに投稿した同じ拙文が、ドキュメンタリー映画「世界で一番美しい村」「くじらびと」の石川梵監督の目に留まり、コメントを頂いた上にシェアして頂きました。
 
写真家としても20数年来の大ファンなので嬉しい限り
 
 
 

加工に向かないと評価されているヒスイ原石・・・better haif勾玉

2020年12月01日 07時37分31秒 | ぬなかわヒスイ工房

中国や東南アジアの人に勾玉を見せると「カシューナッツ?」と聞かれるのですヨ。

ベトナム女性と結婚した男性の注文を受けて作ったペア勾玉は、厚めに成形した勾玉を縦半分にカットした「better haif勾玉」というシリーズ。
 
だからパワーストーン屋さんが中国の加工業者に勾玉を量産させると、作りやすい形ということもあるだろうが、陰陽図を連想してシッポの短いオタマジャクシみたいな勾玉となり、それを買った日本人も「勾玉ってこんなもの」と認識して、同じようなオタマジャクシ勾玉を作るようになってきたと推測する次第。
身に付けてもゴロゴロせず、付けていることを忘れるサイズ
 
私はオタマジャクシ勾玉に美しさを感じないが、勾玉の形に正解、不正解はなく好みの問題ですけどネ。
 
さて、ベトナム女性と結婚した日本人男性からペア勾玉の注文を受けたが、日頃つくっている弥生時代風のスマートな勾玉だと奥さんからカシューナッツと思われそうなので、ポッテリした胎児っぽい勾玉を作った。
 
初心者のころに買って、綺麗だけど加工する自信のなかったヒビだらけの原石の石目を読み、カットを重ねること5回目で石目のない大トロ部分に辿りついた。
 
酸化して錆色もついていた原石なので、まともなヒスイ職人なら手を出さない原石だが、完成後に透過光を当てたらビックリ。
 
実に神々しく、思わずひれ伏してしまった(ウソ)
 
ヒビだらけの端材も、超小型勾玉を作れるから無駄にはしない。
 
加工に向かないと評価されるヒスイ原石でさえ、工夫次第で得難い個性を引き出せるのという教訓を学びましたヨ。