Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ハインリヒ・イグナツ・フランツ・ビーバーの戦争(バッタリア)ニ長調を聴きながら、片倉町から和田町まで

2009-06-25 05:10:43 | バロック音楽協奏曲・管弦楽曲編
昨日は片倉町から和田町まで歩きました。
途中聴いたのは、1644年生まれのビーバーの作品である。
ボヘミアのヴァルテンベルクに生まれた彼は、
ヴァイオリニストとして活躍していた人物で、
クロムニェジーシュの宮廷礼拝堂を経て、
ザルツブルクの宮廷礼拝堂の楽員として活躍し、
1679年にはそこの副楽長、1684年には楽長に就任した。
戦争(バッタリア)ニ長調は1673年に作曲されたようだ。
描写音楽として作曲された趣向を凝らした作品である。
今回聴いたCDはアーノンクール指揮、
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスの演奏による。

第一曲ソナタ、アレグロは、さわやかな感じで始まる軽快な曲。
叩きつける行進するかの音が軍隊的である。
第二曲アレグロは、不協和音的で面白い。
調子狂ったような感じの短い曲である。
第三曲プレストは、ゆったりとした短い曲。
第四曲行進曲は、行進を表すような低弦の音に合わせ、
ヴァイオリン独奏が自由な感じで旋律を奏でる。
第五曲プレストは、明るく軽快な曲。
第六曲アリアは、ゆったりとした平和的な感じの曲で、
歌うような旋律が弦楽器中心に奏でられる。
第七曲アダージョは、激しく叩きつける弦の音が、
荒々しい戦争を描写した感じである。
第八曲アダージョは、やや悲しげな感じの終曲である。
戦争の終わったあとの悲惨さを物語っているのだろうか。
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ヨハン・ゲオルク・ピゼンデルのヴァイオリン協奏曲ニ長調を聴きながら、ウォーキングはお休み

2009-06-24 06:33:51 | バロック音楽協奏曲・管弦楽曲編
昨日は帰りが遅くなり、ウォーキングを休みました。
今回とりあげるのは、1687年生まれのピゼンデルの作品である。
ピゼンデルは、バッハの時代にドイツ最高のヴァイオリニストとして、
知られていたようで、ドレスデンの宮廷楽団員として主に活躍したようだ。
フランスやイタリアに留学し、最新のイタリアの音楽をドイツに紹介し、
そのような影響を受けた作品も残したようである。
ヴァイオリン協奏曲ニ長調の詳しい作曲年代はわからない。
今回聴いたCDはゴットフリート・フォン・ゴルツの指揮、
フライブルク・バロック・オーケストラの演奏による。

第一楽章ヴィヴァーチェは、華やかな宮廷風の音楽で始まる。
ヴァイオリン独奏が入り、いきいきとした演奏を聴かせる。
当時のドイツの音楽ではあまりみられない彼独特の世界である。
ヴァイオリニストとして活躍した彼らしく、
ヴァイオリンに高度な演奏技術を披露する場も設けられている。
第二楽章アンダンテは、ゆったりとしたテンポで始まる。
イタリア風な部分とドイツ的な部分がうまく融合している。
ヴァイオリンは牧歌風な音楽の中、叙情的な旋律を奏でる。
第三楽章アレグロは、バッハなどを思わせるドイツ的な音楽だが
やはりヴァイオリンの高度な演奏技術が光る作品である。
軽快なテンポで、イタリア的な明るさもみせながら、
ヴァイオリンが自由自在に演奏を展開していくのがいい。
古典音楽風な部分も予感させながら、最後は華々しく終わる。
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ゲオルグ・ムッファト(ムファット)の12の合奏協奏曲第1番ニ短調を聴きながら三枚町から西谷まで歩く

2009-06-23 05:45:05 | バロック音楽協奏曲・管弦楽曲編
昨日は三枚町から西谷駅まで歩きました。
久しぶりに昔買ったCDの中から珍しいものを聴いてみた。
1653年生まれのゲオルグ・ムッファト(ムファット)の作品である。
ムッファトは、オーストリアの作曲家で青年時代にパリに留学して、
リュリなどに学び、ローマではコレッリ(コルレリ)に師事した。
ザルツブルク大司教付きのオルガニストとして活躍し、
バッサウ司教付きのオルガニスト兼楽長を務めたようだ。
12の合奏協奏曲第1番ニ短調「よい知らせ」は、
1701年に作曲された作品のようだ。
今回聴いたCDはニコラス・アーノンクールの指揮、
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスの演奏による。

第一曲ソナタ、グラーヴェ-アレグロは、
悲しげな旋律で弦楽器全体によって始まるが、
様式はフランス風であり、前奏の部分が終わると、
軽快な感じの音楽になっていく。
旋律を対位法的な扱いをしながら、
しかしフランス音楽のような華やかさがある。
第二曲バーロ、アレグロは、
オーボエとファゴットが活躍する。
軽快な、舞踏風の短い曲である。
第三曲グラーヴェは、ゆったりとした曲で、
弦楽器中心の優雅な曲で、間奏曲風である。
第四曲アリアは、オーボエとファゴットによる音楽と
弦楽器全体による音楽が対話するような感じで、
掛け合いながら展開する音楽である。
第五曲ジーガは、舞踏風の曲で、前の曲と同じように、
木管楽器と弦楽器の相互の掛け合いにより曲が展開する。
それにしてもフランス的な気品をもった優雅な作品である。
青年時代パリでリュリに師事したムッファトらしい作品である。
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ヨハン・セバスティアン・バッハの2台のチェンバロのための協奏曲ハ長調BWV1061を聴きながら

2009-06-22 05:50:57 | ヨハン・セバスティアン・バッハの作品
昨日は西谷駅から二俣川まで歩きました。
途中聴いたのは1685年生まれのバッハの作品。
ヨハン・セバスティアン・バッハは、
あまりにも有名な作曲家なので略歴は省略する。
昔レコード全盛の時期に100枚組のバッハ全集を買い、
その中でよく聴いたのがチェンバロ協奏曲であったが、
今回久しぶりにチェンバロ協奏曲を聴いてみようと思った。
2台のチェンバロのための協奏曲ハ長調BWV1061は、
1732年から1736年頃の間に作曲されたようである。
今回聴いたCDはティニ・マトウのチェンバロ、
コープマンのチェンバロと指揮、
アムステルダム・バロック管弦楽団の演奏による。

第一楽章アレグロは、管弦楽をバックに、
2つのチェンバロがテンポよく絡み合い、
繰り広げる競演は、華やかでいて、心地いい。
管弦楽はあとでつけられたのではないかと思わせるように、
チェンバロを邪魔しない程度であり、従属的である。
まさに2台のチェンバロのために書かれたように、
2台が繰り広げる音楽については充実している感じを受ける。
第二楽章アラ・シチリアーナは、
終始2台のチェンバロのみで奏される。
やや叙情的な旋律をポリフォニック的に奏でていく。
第三楽章アレグロは、1台のチェンバロが奏す旋律は、
フーガ主題はもう1台のチェンバロが加わって、
さらにオーケストラも加わってこの主題を扱っていく。
時々オーケストラが入ってくる部分があるが、
あくまでもここでの主役は完全に2台のチェンバロであり、
華麗な競演の中で、フーガ展開が行われ、
優雅な感じを思わせながら、最後堂々とした感じで終わる。
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ヤン・ディスマス・ゼレンカの8つのコンツェルタントのための協奏曲ト長調を聴きながら弥生台まで歩く

2009-06-21 09:21:34 | バロック音楽協奏曲・管弦楽曲編
フォークソングのOBのみんなとの飲み会があり、
終電が過ぎてしまうまで夜遅く飲んでしまい、少し反省。
でも、いつまでもこうやって楽しめるいい関係にあるのがいい。
昨日は二俣川から弥生台駅まで歩きました。
途中聴いたのは1679年生まれのゼレンカの作品。
チェコのボヘミアに生まれ、プラハで音楽教育を受け、
1710年にはドレスデンの宮廷オーケストラに入り、
コントラバス奏者として活躍する。
1716年から3年間イタリアやウィーンで学び、
フックスやロッティに師事したようだ。
8つのコンツェルタントのための協奏曲ト長調は、
1723年頃に作曲されたようである。
今回聴いたCDはカメラータ・ベルンの演奏、
アレクサンダー・ファン・ヴィーンコープ指揮による。

第一楽章アレグロは、冒頭から軽快に始まる。
バロック的な装いの中、リズムの斬新な部分もあれば、
ボヘミアの民族舞踊的な部分を感じさせるところもある。
オーボエやヴァイオリンの独奏が奏でる旋律は甘美だ。
バロックの音楽様式であることは間違いないのだが、
ゼレンカらしい個性豊かな音楽を聴くことができる。
第二楽章ラルゴ・カンタービレは、
最初ファゴットが歌うような旋律を奏でていく。
そのあとはオーボエとファゴットが掛け合いながら、
そして他の弦楽器も絡み合いながら曲が進行していく。
第三楽章アレグロは、ユニゾンの旋律で始まり、
そのあとオーボエ・ソロが活躍し、チェロのソロが活躍したり
ファゴット・ソロが活躍し、ヴァイオリン独奏が活躍するなど
それぞれの楽器のソロが活躍する場面が設けられている。
ヴィヴァルディ風のイタリア的な明るさもあるが、
それだけではなく、複雑に各楽器が絡み合うところは、
ゼレンカらしい音楽づくりなのだろうなあという気がする。
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