Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

トマソ(トマゾ)・アルビノーニのオーボエ協奏曲ハ長調作品7の3を聴きながら、片倉町から和田町まで歩く

2009-06-20 04:22:53 | バロック音楽協奏曲・管弦楽曲編
昨日は片倉町から和田町まで歩きました。
途中聴いたのは1671年生まれのアルビノーニの作品。
イタリアのヴェネツィアに生まれた彼は、
ヴァイオン奏者として宮廷で雇われることもあったようだが、
具体的なことに関しては記録も少なく分からない部分が多い。
協奏曲の分野で代表的な作品が残されているが、
オペラやカンタータなどの作品も手がけているようだ。
CDのオーボエ協奏曲集は2つの作品からのものである。
5声の協奏曲集作品7は1715年あたりに出版された作品集で、
5声の協奏曲集作品9は1722年に出版された作品集のようだ。
今回聴いたCDはスタンデイジ指揮、コレギウム・ムジクム90による。
ここではオーボエ協奏曲ハ長調作品7の3について取り上げておく。

第一楽章アレグロは、弦楽器と通奏低音により始まる。
そしてオーボエ独奏が明るく軽やかに旋律を奏していく。
ヴィヴァルディとはまた違ったしかしイタリア・バロックらしい曲だ。
第二楽章アダージョは、ゆったりと叙情的に、
少しばかり悲しげな旋律が弦楽器によって奏され、
オーボエもそれにあわせてたっぷりと旋律を歌う。
オーボエ奏者の聴かせどころだろうと思える楽章だ。
第三楽章アレグロ・アッサイは、うってかわって明るい。
弦楽器に続き、オーボエが軽快に旋律を奏でていく。
舞踏的で華やかな音楽は、最後も優雅な感じに終わる。
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ゴットフリート・ハインリヒ・シュテルツェルのコンツェルト・グロッソニ長調を聴きながら三枚町まで歩く

2009-06-19 04:45:18 | バロック音楽協奏曲・管弦楽曲編
昨日は西谷駅から三枚町まで歩きました。
途中聴いたのは1690年生まれのシュテルツェルの作品。
彼は広く各地をまわり、その後ゴーダの宮廷礼拝堂の楽長として
活躍したようだが、細かいことは分からない。
イタリア留学もしたことがあり、その影響もあって、
彼の作品にはイタリア様式とドイツの対位法の様式が、
結合したものがみられるということである。
コンツェルト・グロッソニ長調の作曲年代は不明である。
今回聴いたCDの演奏はカール・シューリヒト指揮、
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団による。

第一楽章アレグロは、トランペットが冒頭から入り、
華々しく始まり、バッハ風の管弦楽曲を聴いている感じがある。
中間部のイタリア的な流れるような音楽と、
ドイツ的な堂々とした華麗な部分が融合した感じを受ける。
第二楽章アダージョは、弦楽器と木管楽器による叙情的な音楽。
木管楽器同士の掛け合いが美しい感じの曲である。
第三楽章ヴィヴァーチェは、弦楽器のよって軽快に始まる。
対位法風な音楽はここでみることができる。
トランペットが加わり、華やかさを加え、
ドイツ・バロック音楽を思わせるように最後堂々と終わる。
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ゲオルグ・フリードリヒ・ヘンデルのオルガン協奏曲集作品4を聴きながら、片倉町から三ツ沢上町まで歩く

2009-06-18 05:05:31 | バロック音楽協奏曲・管弦楽曲編
昨日は片倉町から三ツ沢上町駅まで歩きました。
途中聴いたのは1685年生まれのヘンデルの作品。
現在ドイツのザクセン・アンハルト州のハレに生まれた彼は、
ハレ大学で法律を学んだが、その後音楽への情熱を捨てられず、
ハンブルク、イタリアで活躍したあと、
1710年からはハノーファー選帝侯の宮廷楽長を経て、
イギリスに渡り、1727年には帰化した有名な作曲家である。
オペラやオラトリオの分野で多くの代表的な作品を残した。
オルガン協奏曲集作品4は1738年に出版された作品集である。
高校時代に私はこのヘンデルのオルガン協奏曲全集のレコードを
買って何度も聴いた記憶があるほど、よく親しんだ作品である。
今回聴いたCDの演奏はルドルフ・エヴァーフェルトのオルガン、
コレギウム・アウレウム合奏団による。
高校時代のレコードで買ったものと同じものである。
ここでは第4番について取り上げておく。

オルガン協奏曲第4番ヘ長調作品4の4HWV292の
第一楽章アレグロは、ユニゾンで始まる弦楽器の主題を、
オルガン独奏が受け継ぎ、オルガン中心に音楽が進行する。
この曲は全曲の中でも有名な作品であるということだが、
久しぶりに聴いた私にとってもオルガン協奏曲の
印象的な曲といえばこの作品であったので懐かしくなった。
オルガン中心に展開される即興的な演奏の部分は
まさにオルガンの良さを十分に活かした名曲といえるだろう。
最後は弦楽器の冒頭のユニゾンで堂々と終わる。
第二楽章アンダンテは、ゆったりとしたテンポで、
オルガン独奏の即興的な感じの演奏と
弦楽器のトッティの交互の掛け合いが、叙情的で美しい。
第三楽章アダージョは短い9小節によりなりたっており、
オルガンによる即興的な独奏で、これは美しい。
これに最後弦楽器が加わり、次の楽章にそのまま続く。
第四楽章アレグロは、躍動的で華麗な音楽で、
オルガン独奏の高度な演奏技術が披露される。
オルガンの華やかさと弦楽器の格調高い音楽は、
いかにもヘンデルらしく、最後は堂々と終わる。
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ヨハン・ペーター・フィックのホルン協奏曲変ホ長調を聴きながら、西谷から三枚町まで歩く

2009-06-17 05:10:21 | バロック音楽協奏曲・管弦楽曲編
昨日は西谷駅から三枚町まで歩きました。
途中聴いたのはヨハン・ペーター・フィックの作品。
生年不明の彼のことについてはあまり知られていない。
北ドイツの作曲家ではあるようだが、情報が少ない。
18世紀前後に活躍したようで没年は1743年である。
ホルン協奏曲変ホ長調についても、作曲年代は不明である。
今回聴いたCDの演奏はペーター・ダムのホルン、
ハンス・オットーのチェンバロ、クルツ指揮、
シュターツカペレ・ドレスデンによる。

第一楽章アレグロ・モデラートは、
弦楽器によって軽快に主題が奏されて始まる。
ホルン独奏が入り、たっぷりと旋律を奏でる。
舞踏的な感じの楽章で最後もさわやかに終わる。
第二楽章ラルゲットは、ホルン独奏が、
たっぷり歌うような旋律を奏していく。
弦楽器は目立たないように伴奏をしている。
最後は弦楽器のみとなり、次の楽章に続く。
第三楽章アレグロ・マ・ノン・トロッポは、
弦楽器中心に軽快な感じで始まる。
ホルンがそのあと加わり、活躍する。
踊るような明るい音楽は心地よいものである。
最後は弦楽器中心にさわやかに終わる。
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アレッサンドロ・マルチェッロのオーボエ協奏曲ニ短調を聴きながら、三枚町から西谷まで歩く

2009-06-16 04:59:40 | バロック音楽協奏曲・管弦楽曲編
昨日は風邪がまだ完治とは言えないのですが、
三枚町から西谷駅まで歩いてみることにしました。
昨日聴いたのは1669年生まれのアレッサンドロ・マルチェッロの作品。
映画「ベニスの愛」で使われた有名なオーボエ協奏曲ニ短調の
作曲家として知られている彼は、ヴェネツィアの貴族に生まれ、
画家・数学者・哲学者・政治家としても活躍した人物である。
偽名を使って器楽曲やカンタータ、アリアを作曲した人物のようで、
弟のベネデットとともに当時ヴェネツィアを代表する作曲家であった。

オーボエ協奏曲ニ短調は1716年アムステルダムで公開、
印刷されたということがCDの解説書に書かれている。
バッハがこれをチェンバロ用に編曲し(BWV974)たことで、
さらに知られるようになったわけだが、この作品は前まで、
弟のベネデットの作品と思われていた。
(その前はヴィヴァルディの作品と思われた時期もあった)
高校時代私はこの協奏曲をよくレコードで聴いていたのだが、
その解説書にはベネデット・マルチェッロと書いており、
一応そこにはアレッサンドロの作とする説もあるとなっている。
今回聴いたCDの演奏はハインツ・ホリガーのオーボエ、
ヴィットリオ・ネグリ指揮、ドレスデン国立管弦楽団員による。

第一楽章アンダンテ・エ・スピカートは、
弦楽器のユニゾンに続きオーボエ独奏が入る。
この交互の演奏によって曲は進行していく。
オーボエの奏でる旋律は優雅で甘美である。
最後は弦楽器のユニゾンで堂々と終わる。
第二楽章アダージョは、映画「ベニスの愛」で使用された。
さざなみのように奏でる弦楽器の伴奏に乗って、
オーボエ独奏が哀愁を漂わせた旋律を奏でる。
オーボエという楽器の良さを十分に活かした楽章である。
第三楽章プレストは、オーボエ独奏に始まり、
ところどころで哀愁を漂わせた旋律が、
駆け抜けていくような軽快なテンポで奏でられていく。
表情をところどころで変えていくホリガーのオーボエは、
こんな楽章を聴いただけでもいい演奏だなあ思わせるものであり、
そんなことを思わせているうちに颯爽と全曲を閉じる。
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