(2021年9月訪問)
残暑厳しい昨年(2021年)9月、以前拙ブログで取り上げたことのある群馬県西毛地方の霧積温泉「金湯館」へ、避暑を目的として一泊お世話になりました。前回ブログで取り上げた際は日帰り入浴でしたが、今回は宿泊して思う存分名湯を堪能させていただきます。
まずは中山道から分岐して霧積へ向かう細い一本道をひたすら車で走り、そのドン詰まりにある駐車場で車を停めて、携帯でお宿へ連絡します。駐車場から杣道を30分ほど歩いて行くこともできますが、往路は大人しく送迎車を利用させていただくことにしました。木立の陰で日差しを除けながらしばらく待っているとワンボックスの送迎車がやってきました。車には既にお客さんが乗車しており、どうやら横川駅からのお客さんを乗せて上がってきたようでした。
送迎車は険しい林道を走り、やがてお宿の上に到着。下車したところから徒歩で斜面を下って、お宿にチェックインです。
とても山深い秘境にあるお宿ですが、明治17年創業の老舗であり、明治の元勲や文人墨客がこの地を訪ねています。また霧積といえば森村誠一『人間の証明』が有名ですね。この作品は当地を訪れるならば課題図書と言うべき必読の書です。
上画像に写っている正面の母屋は明治16年に建てられて以来使われ続け、いまだに現役という歴史的な建物なんだとか。
そんな明治の木造建築に入ると、天井からランプが吊り下げられており、歴史的建造物ならではの低い天井と相俟って実に良い雰囲気です。そういえば以前訪問した時には秘湯を守る会の提灯がさがっていましたが、現在は無くなっているんですね。ま、私は守る会のスタンプを集めているわけではないので、全然問題ありません。
今回私が通された客室はこちら。入室時には既に布団が敷かれており、すぐにでも横になれる状態でしたが、まずはお風呂に入りたかったので、布団に体を横たえることはしませんでした。山小屋のような秘湯の一軒宿ですが、客室内は旅館としての設備がひと通り揃っています。9月中旬だというのに石油ストーブが用意されており、残暑厳しい時期なのに暖房なんて必要あるのか、と不思議に思ったのですが、日が暮れるとかなり冷え込み、夜中や早朝にはストーブを焚かないと寒くて仕方ないほどでした。避暑どころではなかったのですが、それほど下界と山の中とでは気温が異なるわけですね。
お部屋にはテレビもありますよ。たまに電波が入らないこともありますが、たまにはテレビを点けないで一晩を過ごすのも宜しいのではないでしょうか。なお私の携帯(au)は圏外になったりならなかったり…。テレビと同じくスマホを使わないで翌朝まで過ごすのも一興。精神的な健康が増進すること間違いありません。
お食事はお部屋出しです。
上画像は夕食のお膳。ご当地で採れたものを中心にした山の幸の天ぷらはボリュームたっぷりで非常に美味しく、また上州名物のこんにゃくも美味。
そしてアユの塩焼きや具沢山のけんちん汁も美味しく、白いご飯が進みます。気づけばお櫃のご飯が空っぽになっていました。なお食べ終わったら、お膳を廊下に出しておきます。
朝食も山の幸で彩られており、鱒の甘露煮や山菜のおかず、とろろ芋、キノコのお味噌汁など、健康になれそうな食材を美味しくいただけました。ごちそうさまでした。
さて、次回記事ではお風呂へ参りましょう。
次回に続く
残暑厳しい昨年(2021年)9月、以前拙ブログで取り上げたことのある群馬県西毛地方の霧積温泉「金湯館」へ、避暑を目的として一泊お世話になりました。前回ブログで取り上げた際は日帰り入浴でしたが、今回は宿泊して思う存分名湯を堪能させていただきます。
まずは中山道から分岐して霧積へ向かう細い一本道をひたすら車で走り、そのドン詰まりにある駐車場で車を停めて、携帯でお宿へ連絡します。駐車場から杣道を30分ほど歩いて行くこともできますが、往路は大人しく送迎車を利用させていただくことにしました。木立の陰で日差しを除けながらしばらく待っているとワンボックスの送迎車がやってきました。車には既にお客さんが乗車しており、どうやら横川駅からのお客さんを乗せて上がってきたようでした。
送迎車は険しい林道を走り、やがてお宿の上に到着。下車したところから徒歩で斜面を下って、お宿にチェックインです。
とても山深い秘境にあるお宿ですが、明治17年創業の老舗であり、明治の元勲や文人墨客がこの地を訪ねています。また霧積といえば森村誠一『人間の証明』が有名ですね。この作品は当地を訪れるならば課題図書と言うべき必読の書です。
上画像に写っている正面の母屋は明治16年に建てられて以来使われ続け、いまだに現役という歴史的な建物なんだとか。
そんな明治の木造建築に入ると、天井からランプが吊り下げられており、歴史的建造物ならではの低い天井と相俟って実に良い雰囲気です。そういえば以前訪問した時には秘湯を守る会の提灯がさがっていましたが、現在は無くなっているんですね。ま、私は守る会のスタンプを集めているわけではないので、全然問題ありません。
今回私が通された客室はこちら。入室時には既に布団が敷かれており、すぐにでも横になれる状態でしたが、まずはお風呂に入りたかったので、布団に体を横たえることはしませんでした。山小屋のような秘湯の一軒宿ですが、客室内は旅館としての設備がひと通り揃っています。9月中旬だというのに石油ストーブが用意されており、残暑厳しい時期なのに暖房なんて必要あるのか、と不思議に思ったのですが、日が暮れるとかなり冷え込み、夜中や早朝にはストーブを焚かないと寒くて仕方ないほどでした。避暑どころではなかったのですが、それほど下界と山の中とでは気温が異なるわけですね。
お部屋にはテレビもありますよ。たまに電波が入らないこともありますが、たまにはテレビを点けないで一晩を過ごすのも宜しいのではないでしょうか。なお私の携帯(au)は圏外になったりならなかったり…。テレビと同じくスマホを使わないで翌朝まで過ごすのも一興。精神的な健康が増進すること間違いありません。
お食事はお部屋出しです。
上画像は夕食のお膳。ご当地で採れたものを中心にした山の幸の天ぷらはボリュームたっぷりで非常に美味しく、また上州名物のこんにゃくも美味。
そしてアユの塩焼きや具沢山のけんちん汁も美味しく、白いご飯が進みます。気づけばお櫃のご飯が空っぽになっていました。なお食べ終わったら、お膳を廊下に出しておきます。
朝食も山の幸で彩られており、鱒の甘露煮や山菜のおかず、とろろ芋、キノコのお味噌汁など、健康になれそうな食材を美味しくいただけました。ごちそうさまでした。
さて、次回記事ではお風呂へ参りましょう。
次回に続く