古遠部温泉は何度行っても良いですね。リピートしても飽きるどころか、行くたびに感動です。
無知な私は最近知ったのですが、この温泉って昭和50年に黒鉱鉱床を見つけるためボーリングした際に発見されたらしく、ということはまだ36歳なんですね。建物がボロいのでてっきり古い湯治宿なのかと思いきや、意外にも新しい温泉であることが意外です。
いつも玄関の脇でお客さんを出迎えている番犬は、訪問時にはお目にかかれませんでしたが、餌の皿にはご飯が残っていたので、たまたまお散歩にでも行ってしまったのでしょう。
古遠部温泉名物の石灰華のドーム。二股ラジウム温泉を彷彿とさせてくれます。これを見るだけでアドレナリンが分泌しまくり。訪れるたびにこの石灰華は成長しているように見えます(事実、そうなんでしょう)。
玄関奥の廊下を進み、階段を下りて浴室へ。
必要最低限の設備、というか棚しかない脱衣所。あれれ、棚には誰の荷物も無いぞ。先客ゼロってことか…。思わずニヤニヤしながら、浴室へ。
古遠部温泉には何度も訪れていますが、この温泉を独占できたのは初めて。嬉しいなぁ。
浴室には相変わらず膨大な量のお湯が掛け流され、その様はあたかも川の如し。オーバーフローなんて言葉じゃ物足りませんね。洪水です。浴槽の縁や洗い場には析出コッテリで千枚田状態。何度見てもウットリ見惚れます。
黄土色に濁るお湯は、炭酸味明瞭+出汁味+塩味+石膏味+渋みなどなど、いろんな味が混ざった複雑な味。金気臭+土気臭。浮遊物は特になし。キシキシ感とスベスベ感が混ざった浴感。お湯に入るとすぐに火照りますが、重曹の影響か、湯上がりのさっぱり感が強いのが印象的。お湯に入り、良い具合に茹った頃で浴槽から出て凸凹の床でトドになり、程々にクールダウンできたら、再びお湯へ。これの繰り返し…。一度入っちゃうと、このお湯から離れられません。本当に素晴らしいお湯だ。
窓から外を見ると、自噴するお湯の勢いで源泉井のガス抜きがポコポコ浮き上がっていました。坂梨峠の北側には古遠部温泉、南側には奥々八九郎温泉と、それぞれ炭酸ガスを伴った強烈な個性の土類泉が湧出しているわけですから、この辺りの地中には両者に似たような人知れぬ豊かな温泉資源がまだまだ眠っているかもしれませんね。
そういえば、この温泉からの帰路、国道へ出るダート区間で「わ」ナンバーの車と次々に擦れ違いました。もはやこの温泉の知名度は全国区なのかもしれません。
古遠部2号源泉
ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉
43.6℃ pH6.28 478L/min(自噴) 溶存物質5.063g/kg 成分総計5.446g/kg
(平成20年1月18日付)
青森県平川市碇ヶ関西碇ヶ関山1-467
0172-46-2533
9:00~20:00
280円
備品類なし
私の好み:★★★