秋の宮温泉郷から鬼首へ国道を南下する途中、宮城県境の峠手前にある温泉です。一応秋の宮温泉郷のひとつに含まれるようですが、泉質といい立地といい、秋の宮温泉の他の温泉とは一線を画した方がよいかもしれません。
温泉を利用するには、まず湯屋から200m鬼首寄りにあるドライブインの「ラフォーレ栗駒」へ立ち寄り、そこで料金を支払って、引き換えに入浴券を入手します。
これがその券です。施設側で統計をとっているのか、発券時には「どちらからいらっしゃいましたか?」と訊かれ、券の右肩に通し番号、そして右隅に県名の頭文字(私の場合は神奈川県の「神」)が記されました。
次に「ラフォーレ栗駒」からちょっと秋の宮温泉(湯沢)方面へ戻ったロードサイドの湯屋へと向かいます。行きかう車の目を引くために大きな看板が立っているので、わかりやすいですね。
なぜ200mも離れた別棟で料金を支払う必要があるのか、館内に入ってその謎が解けました。湯屋棟は基本的に無人なんですね。このためわざわざ店員さんがいるドライブインまで行って支払う方式にしているようです。訪問時も誰もいませんでした。玄関に置かれた小さな籠に入浴券を入れ、廊下を進みます。
無人の施設となると、ちょっと雑然とした先入観がありますが、こちらは宿泊もできるみたいで、そのためか脱衣所を含め館内はどこも綺麗でちゃんと整備されています。服を脱いでいると浴室から轟々とすごい音が響いてくるぞ。もしかしたら…
浴室に入ってビックリしました。脱衣室まで聞こえていた音の正体は、大量に投入されている源泉の音でした。見事にドバドバと浴槽へ注がれ、ザブザブとオーバーフローしています。お湯は緑色を帯びた黄土色に濁り、透明度は30センチ程でしょうか。湧出時には無色透明ながら、外気に触れることによって急激に濁っているものと思われます。経験則から判断するに、この手のお湯は浴槽に沈殿が発生しそうな感じですが、掛け流す量が多いためか、浴槽内にしっかりとした流れが形成されており、このため沈殿は溜まっている暇なんてなく、湯の花の塊らしきものすら見当たりません。そのかわり、浴槽の隅の比較的流れに影響されにくい一角では、湯面に薄い膜ができていました。
口に含むと金気味+土気味+微塩味+微芒硝味が感じられ、また匂いに関しては金気臭+土気臭に加え、湯口では微かながら何か有機的なものが腐敗したような不思議な臭いが感じられました。といっても別にお湯が鈍っているわけではなく、そもそもそういう匂いなんです。キシキシとした浴感です。大雑把に括れば、青森県の田代元湯や北海道の然別峡野湯群と似たような質感のお湯かと思われます。成分の付着により、湯口の周りは赤茶色に、洗い場の床タイルはこげ茶色にそれぞれ染まっています。
上記の浴槽から一段下りたところにも浴槽がありました。部屋のつくりから想像するに、元々は露天風呂を想定して造られたのかしら。ガラス窓の向こうには山に挟まれた畑が広がっておりとても長閑です。お湯は上段の浴槽から流れてきたものを受けて張っており、湯加減はちょっとぬるめ。
秋の宮温泉郷の中でも他とは毛色が全く異なるお湯ですし、掛け流しの量がすばらしいので、界隈で湯めぐりするなら、かならず寄っておきたい一湯だと思います。
ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉 50.1℃ pH7.0 170L/min(動力揚湯) 溶存物質2296.9mg/kg 成分総計2325.9mg/kg
秋田県湯沢市秋ノ宮字畑45 地図
0183-56-2733
(秋の宮温泉郷)紹介ページ
8:00~17:00
480円
ロッカー(無料)・シャンプー類・ドライヤー無料
私の好み:★★★
温泉を利用するには、まず湯屋から200m鬼首寄りにあるドライブインの「ラフォーレ栗駒」へ立ち寄り、そこで料金を支払って、引き換えに入浴券を入手します。
これがその券です。施設側で統計をとっているのか、発券時には「どちらからいらっしゃいましたか?」と訊かれ、券の右肩に通し番号、そして右隅に県名の頭文字(私の場合は神奈川県の「神」)が記されました。
次に「ラフォーレ栗駒」からちょっと秋の宮温泉(湯沢)方面へ戻ったロードサイドの湯屋へと向かいます。行きかう車の目を引くために大きな看板が立っているので、わかりやすいですね。
なぜ200mも離れた別棟で料金を支払う必要があるのか、館内に入ってその謎が解けました。湯屋棟は基本的に無人なんですね。このためわざわざ店員さんがいるドライブインまで行って支払う方式にしているようです。訪問時も誰もいませんでした。玄関に置かれた小さな籠に入浴券を入れ、廊下を進みます。
無人の施設となると、ちょっと雑然とした先入観がありますが、こちらは宿泊もできるみたいで、そのためか脱衣所を含め館内はどこも綺麗でちゃんと整備されています。服を脱いでいると浴室から轟々とすごい音が響いてくるぞ。もしかしたら…
浴室に入ってビックリしました。脱衣室まで聞こえていた音の正体は、大量に投入されている源泉の音でした。見事にドバドバと浴槽へ注がれ、ザブザブとオーバーフローしています。お湯は緑色を帯びた黄土色に濁り、透明度は30センチ程でしょうか。湧出時には無色透明ながら、外気に触れることによって急激に濁っているものと思われます。経験則から判断するに、この手のお湯は浴槽に沈殿が発生しそうな感じですが、掛け流す量が多いためか、浴槽内にしっかりとした流れが形成されており、このため沈殿は溜まっている暇なんてなく、湯の花の塊らしきものすら見当たりません。そのかわり、浴槽の隅の比較的流れに影響されにくい一角では、湯面に薄い膜ができていました。
口に含むと金気味+土気味+微塩味+微芒硝味が感じられ、また匂いに関しては金気臭+土気臭に加え、湯口では微かながら何か有機的なものが腐敗したような不思議な臭いが感じられました。といっても別にお湯が鈍っているわけではなく、そもそもそういう匂いなんです。キシキシとした浴感です。大雑把に括れば、青森県の田代元湯や北海道の然別峡野湯群と似たような質感のお湯かと思われます。成分の付着により、湯口の周りは赤茶色に、洗い場の床タイルはこげ茶色にそれぞれ染まっています。
上記の浴槽から一段下りたところにも浴槽がありました。部屋のつくりから想像するに、元々は露天風呂を想定して造られたのかしら。ガラス窓の向こうには山に挟まれた畑が広がっておりとても長閑です。お湯は上段の浴槽から流れてきたものを受けて張っており、湯加減はちょっとぬるめ。
秋の宮温泉郷の中でも他とは毛色が全く異なるお湯ですし、掛け流しの量がすばらしいので、界隈で湯めぐりするなら、かならず寄っておきたい一湯だと思います。
ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉 50.1℃ pH7.0 170L/min(動力揚湯) 溶存物質2296.9mg/kg 成分総計2325.9mg/kg
秋田県湯沢市秋ノ宮字畑45 地図
0183-56-2733
(秋の宮温泉郷)紹介ページ
8:00~17:00
480円
ロッカー(無料)・シャンプー類・ドライヤー無料
私の好み:★★★