温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

蒲郡市 ラグーナの湯

2021年03月01日 | 愛知県
※残念ながら2021年3月末で閉館します。


前回記事では蒲郡市の複合リゾート施設内にある「ホテルラグーナヒル」に泊まり、その客室内にあるユニットバスで自家源泉の温泉に入ったことをご紹介しました。ホテルに隣接する日帰り温泉施設「ラグーナの湯」は自家源泉を有しており、その一部がホテルの客室に供給されているんですね。今回記事では湯元と称すべき「ラグーナの湯」に入ったときのことを書き綴ります。「ホテルラグーナヒル」の宿泊客は無料で利用することができるのです。客室のお風呂は気兼ねなく、しかも放流式のお湯を楽しめるのですが、せっかくでしたら大きなお風呂で足を伸ばして湯あみしたいものです。そこで、リゾート施設内で夕ご飯を食べ、シャトルバスでホテルへ戻ってから、この「ラグーナの湯」を訪ねてみました。

リゾート内の各施設に比べてかなり小さい造りをしているため、うっかりすると見落とすかも。控えめな玄関から館内に入り、受付カウンターでスタッフの方に宿泊している旨を告げると、笑顔で手際よくレンタルタオルのセットを手渡してくれました。なお一般入浴の料金にもバスタオルとフェイスタオルの貸与が含まれていますので、お金さえ用意すれば手ぶらでお風呂に入れます。


内湯はヨットハーバーを一望するロケーション。大きな窓に面して主浴槽が据えられています。その窓からは、日中なら三河湾の彼方に渥美半島が、夜間はラグーナテンボスの観覧車が眺められるでしょう。湯加減もちょうどよく、のんびりゆったり浸かることができました。
なお、窓(海)と反対側に位置している洗い場にはシャワー付きが6つ設けられており、シャンプー等のアメニティもしっかり用意されています。


内湯の奥にあるドアから屋外に出ると、コンパクトな露天風呂がお出迎え。もちろんこの露天からも眺望を楽しめますが、左右の視界が狭められているため、思いのほか開放感は今一つなのですが、でも潮風を体に受けながらの湯あみは実に気持ちよく、お湯で火照った体をクールダウンさせるにも最適です。なお私の訪問時、露天風呂の湯加減は内湯よりも熱めにセッティングされていました。潮風の影響で温度が下がりやすいのでしょうね。


こちらで使われているお湯は前回記事で紹介した「ラグーナの湯」源泉。館内表示によれば、加水されていないらしく、たしかに内湯・露天とも浴槽にはしょっぱいお湯が張られています。しかしながら加温はもちろんのこと、濾過・消毒は行われており、各浴槽から消毒臭がしっかり感じられたのが残念なところ。限られた資源を有効活用するには仕方ありません。お湯の見た目は無色透明で湯の華などの浮遊は見られません。循環されているとはいえ、しょっぱいお湯ですからパワフルに温まります。迂闊に長湯すると逆上せてしまいますので要注意です。

さて前回記事でも触れましたが、この「ラグーナの湯」と「ホテルラグーナヒル」、そしてホテルに付属するタラソテラピー施設は、残念ながら2021年3月末を以て閉館してしまいます。施設の方や愛好なさっている常連の方々には申し訳ないのですが、正直なところ(私の感覚では)宿泊者特典が無ければ利用を躊躇した浴場であり、手ぶらで利用できるとはいえ、広さやお湯の質を考えると1050円という料金設定は少々高いように思うのですが、でも閉館まであと1ヶ月を切ってしまい、今後再びこの源泉に入ることができるか全くわからないので、アーカイブとしての意味を込めまして、今回記事をアップさせていただきました。


ラグーナの湯
カルシウム・ナトリウム-塩化物温泉 36.6℃ 溶存物質10.980g/kg 成分総計10.980g/kg
Na+:1702mg(38.33mval%), Ca++:2369mg(61.20mval%),
Cl-:6315mg(94.39mval%), Br-:20.8mg, I-0.5mg, SO4--:471.7mg(5.20mval%),
H2SiO3:25.2mg, HBO2:14.3mg,
(平成24年11月29日)
加水無し
加温・循環・ろ過・消毒あり

愛知県蒲郡市海陽町2-8
0570-097-117
ホームページ

※残念ながら2021年3月末で閉館します。
7:00~22:30
1050円
ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり

私の好み:★+0.5

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