2007年6月28日
2007年6/28(木)、一関市東山町長坂の民家の庭で、鉢植え
の「スカシユリ(透かし百合)」の花を撮っていたら、花の
蜜を吸いにクロアゲハ(黒揚羽)」が何度もやってきました。
クロアゲハ(アゲハチョウ科本土亜種)
Papilio protenor Cramer,1775
東北地方以南に分布し、土着北限は秋田県あたりとか。多化性で、
中部地方では年2回、4月中旬~5月中旬に春型、7~8月に夏型が発生
する。雄の春型は前翔長53mm、夏型は63mmぐらい。
照葉樹林などが多い林縁のほか、神社境内、人家の庭などで普通に
見られる。オスは林道や渓流沿いで一定方向に飛ぶ蝶道をつくると
いう。吸水中のオスは他のアゲハ類同様、吸水しながら水滴を排出
するポンピング行動がみられる。
食樹はミカン科カラスザンショウ、ミカンなど。産卵は木陰の場所
を選ぶ。オスは後翔表前縁に黄白色の横帯がある。
沖縄・八重山諸島石垣島などに土着する「沖縄・八重山亜種
liukiuensis」は尾状突起が短く、メスは後翔表外縁の赤斑列が発達
し、奄美以北の本土亜種demetriusと区別される。稀に無尾型が採取
される。