peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ヒョウモンチョウ(タテハチョウ科)

2007年07月04日 | Weblog
一関市「蘭梅山いこいの森」のヒョウモンチョウ
 2006年7月18日


2006年7/18、一関市「蘭梅山いこいの森」に行ってきました。
ノリウツギやヒヨドリソウの花が咲いており、その蜜を吸いに
「ヒョウモンチョウ」と思われる蝶がきていました。


ヒョウモンチョウ(タテハチョウ科)brenthis daphne
北海道と本州に分布し、本州では東北地方と中部地方の2地域に
棲息。年1回、中部地方の山地では7月中旬が最盛期。越冬態は卵
内幼虫。北海道では低地、中部地方では山地の明るい草原でやや
普通に見られる。ゆるやかに飛び、なかなか止まらないことが多
い。

メスは通常オスよりも1週間以上遅れて羽化する。訪花性は強く、
ときにオスは吸水する。食草はバラ科ワレモコウ、オニシモツケ。
東北地方以北ではナガボノシロワレモコウ。

オスは前翅長26mm、コヒョウモンに酷似する。メスはやや大型。
翅形は丸く、地色は暗く、黒斑も大きいが、判別しにくい場合も
ある。
東北以北亜種iwatensisは小型で黒斑が小さく、また翅表地色も
黄色味となり、本州中部亜種rabdiaと区別される。

スジグロシロチョウ(シロチョウ科)

2007年07月04日 | Weblog
一関市厳美町のスジグロシロチョウ 2007年6月24日
2007年6/24(日)、平泉メビウスの会(代表世話人・阿部慶元)の
第41回自然観察会が行われた、一関市厳美町真湯で、ハナニガナの
吸蜜に訪れていた「スジグロシロチョウ」と思われる蝶を撮りました。

一関市蘭梅山いこいの森のスジグロシロチョウ
 2006年7月18日



2006年7/18、一関市「蘭梅山いこいの森」に行ってみました。
オカトラノオの白い花が咲いており、「スジグロシロチョウ」
と思われる蝶がその花の蜜を吸っていました。

スジグロシロチョウ(シロチョウ科)Pieris melete
北海道から九州、トカラ列島まで分布。多化性、東京では年4~5回、
4~10月に発生。越冬態は蛹。低地から高標高地まで普遍的に多く見
られる。

オスの前翅長・春型26mm、夏型33mm、メスはやや大型、特に前翅表
の黒色斑が発達する。第1化の春型は小型、翅形が細長い。

エゾスジグロシロチョウに酷知するが、エゾスジグロシロチョウよ
り明るい場所を好む。訪花し、オスは夏によく吸水する。1968年以前
の東京都内ではモンシロチョウの天国だったが、食草ハナダイコンの
分布拡大によって本種が増えたとのこと。
 食草はアブラナ科イヌガラシ、ハナダイコンなど。

イチモンジチョウ(タテハチョウ科)

2007年07月04日 | Weblog
一関市厳美町のイチモンジチョウ 2007年6月24日


国道342号線脇に建てられたライオンズクラブの広告板(「みんな
で育てよう豊かな森」と書かれています。)

2007年6/24(日)、平泉メビウスの会(代表世話人・阿部慶元)の
第41回自然観察会が一関市厳美町祭畤(まつるべ)地区から真湯地区
にかけて行われたのですが、出発点になった国道342号線の集合場所
で、「イチモンジチョウ」と思われる蝶に出会いました。
イチモンジチョウ(タテハチョウ科)
Ladoga camilla japonica
北海道から九州まで分布。多化性、暖地では年3~4回、5月下旬~
10月上旬に発生。越冬態は3齢幼虫。同じタテハチョウ科のアサマ
イチモンジに似る。

メスはやや大型で前翅長31mm、オスは27mm。翅形は丸みを帯び、
白帯が幅広いが、性差は微妙。第1化は翅表白色帯が幅広く、第2
化以降は狭い。白帯の太さには地理的変異があり、岩手県陸中地
方では太く、新潟県長岡市付近では狭いものが多いという。

低地から山地の山麓、渓谷などの明るい林縁で普通に見られる。
翅を開閉しながらよく訪花し、獣糞や果実などで吸汁する。オス
メス共に吸水する。イチモンジ類、ミスジ類の吸水は、その場所
に獣糞などがあった場所かもしれないという。

食草はスイカズラ科各種、主にスイカズラ。

ハナニガナ(花苦菜)&シロバナニガナ(白花苦菜)

2007年07月04日 | Weblog
一関市厳美町のハナニガナ(花苦菜)2007年6月24日




2007年6/24(日)、平泉メビウスの会(代表世話人・阿部慶元)の
第41回自然観察会が行われた祭畤(まつるべ)・真湯地区で、ハナ
ニガナ(花苦菜)とシロバナニガナ(白花苦菜)が花を咲かせてい
ました。




ハナニガナ(花苦菜)
Ixeris dentata var.albiflora form amplifolia
「ニガナ(苦菜)Ixeris dentata」は、平地から山地まで山野の
いたる所に普通に見られる多年草で、茎や葉を切ると苦味のある
乳液を出すことからこの名がある。

ハナニガナ(花苦菜)は、このニガナの変種とされる「シロバナ
ニガナ(白花苦名)Ixeris dentata var.albiflora」の1品種で、
山野や丘陵に生え、黄色い花をつける。

茎の高さは40~70cmほどになる多年草。茎は上部で枝分かれし、
散房状に頭花をつける。頭花はニガナより大きく2cmほどあり、小
花が7~11個ある。花期は5~7月。
分布:北海道、本州、四国、九州
一関市厳美町のシロバナニガナ(白花苦菜) 2007年6月24日


シロバナニガナ(白花苦菜)キク科 ニガナ属
Ixeris dentata var.albiflora
ニガナの変種とされる多年草で山野や丘陵に生える。母種より
も全体が大きくなり白い花をつける。茎はニガナよりも丈夫で、
高さ40~70cmほどになる。根生葉および茎葉は広く大きく、羽状
に裂けることが多い。

花は2cmほど(ニガナの花は、直径1.5cmほどで、頭花はふつう
5個の舌状花でできている)で小花は7~11個ある。
花期は5~7月。 分布:北海道、本州、四国、九州

ブラックベリー(Black Berry)

2007年07月04日 | Weblog
一関市東山町のブラックベリー:2007年6月18日


2007年6/18(月)、一関市東山町長坂の民家の庭に植えられた
ブラックベリーが早くも実をつけていました。淡いピンクがかっ
た花もまだ咲いていました。(昨年とは別の家)





一関市東山町のブラックベリー:2006年7月27日

2006年7/27、一関市東山町長坂の民家の庭先に植えられている
「ブラックベリー」が濃い紫色の実をつけていました。




ブラックベリーバラ科 キイチゴ(ルブス)属
Rubus occidentalis
北アメリカやヨーロッパ原産の落葉低木またはつる性低木。
キイチゴの仲間で、3系統の改良品種が果樹として栽培されて
いる。

これらのうち、熟しても果肉が花床から離れずに桑の実のよ
うな状態で収穫するものを「ブラックベリー」と呼び、ナワ
シロイチゴのように果肉が花床から簡単に離れてしまうものを
「ラズベリー」と呼んでいるとのこと。

ブラックベリーは19世紀から改良がはじまり、多くの品種が
生まれている。花は白色で枝先に集まってつき、ノイバラに似
ている。(ブラックベリーには直立性とつる性のものがある)

果実は細長く、ふつう黒く熟すが、濃紅色や白もあるという。
生食のほか、ジャムなどに加工する。

 なお、類似種に「ラズベリー:raspberry(実は朱、黒、紫)」、
「デューベリー:dewberry(黒、濃紅)」がある。