peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ハナモモ(花桃)「菊桃」 2008年5月

2008年05月04日 | Weblog
藤沢町「館ケ森アーク牧場」のハナモノ(花桃)
「菊桃」 2008年5月2日




2008年5月2日(金)、藤沢町黄海(きのみ)にある館ケ森アーク牧場
に行ってきました。広い園内に植えられた「菊桃」という名のハナモモ
(花桃)がほぼ満開になっていました。






ハナモモ(花桃)「菊桃」バラ科 サクラ(プルヌス)属
Prunus percica cv.Kikumomo
中国原産の落葉小高木。果樹、花木として世界的に栽培されている。
桃、紅、白色の花を咲かせる。花には一重咲き、八重咲きがある。
品種には花色のほかに樹形が枝垂れたり、ほうき状に伸びる品種もあ
る。果実は生食、缶詰などの加工品に利用される。

観賞用の種類はハナモモ(花桃)ともいい、切花、鉢植え、庭木と
される。園芸品種に「菊桃」「黒川矢口」「照手紅」「照手白」
「源平枝垂れ」「残雪枝垂れ」などがある。[栽培]繁殖は実生、接木。
[花期]3~5月。[果期]6~9月。

モクレン(木蓮)/シモクレン(紫木蓮)

2008年05月04日 | Weblog
藤沢町「館ケ森アーク牧場」のモクレン(木蓮)
/シモクレン(紫木蓮) 2008年5月2日




2008年5月2日(金)、藤沢町黄海(きのみ)にある館ケ森アーク牧場に
行ってきました。広い園内でモクレン(木蓮)/シモクレン(紫木蓮)が
濃い紫色の花を咲かせていました。





モクレン(木蓮)/シモクレン(紫木蓮)モクレン科
 モクレン(マグノリア)属 Magnolia liliflora
中国中部(湖北省)原産の落葉低木。観賞用として庭や公園に植えら
れている。白い花が咲く「ハクモクレン(白木蓮)」に対して「シモ
クレン(紫木蓮)」とも呼ばれる。
茎は直立し、根元から多数出て、高さ3~4mになる。枝はよく分かれ、
樹皮は紫がかった褐色。
葉は柄があり互生する。葉身は大きな広倒卵形で、長さ8~18cm。縁は
滑らかで先は急に尖る。裏面は脈に沿って細かい毛があり、質はやや硬い。

花は4~5月、葉が出る前に枝先に上向きに咲き、よい香りがする。ハク
モクレンより少し遅い。蕾には膜質の苞がある。萼片は3枚、花弁は6枚で
長さ5~13cm、倒卵状長楕円形。内側は淡紫色で外側は暗紫色。雄しべ、
雌しべともに多数ある。

花色が濃い品種を「ニグロ」とか「カラス」cv.Nigraと呼ぶ。ほかに
「ベティーcv.Betty」「ピンキーcv.Pinkie」「ランディーcv.Pandy」
「スーザンcv.Susan」など、白、やピンクの園芸品種がある。[栽培]
繁殖は株分け、接木。「果実は卵状楕円形。

モクレンは「シモクレン(紫木蓮)」「モクレンゲ(木蓮華)」とも呼
ばれており、園芸品種も多い。Magnolia quinquepeta(Buchoz)Dandy
[以上、岩手日報社発行「岩手の樹木百科」(岩手大学教授・菅原亀悦編著)
ほかより]
モクレン(マグノリア)属 Magnolia
日本、ヒマラヤ、マレーシア、北アメリカ東部、熱帯アメリカなどに
分布する常緑または落葉の高木、低木。花は杯形。星形で大型。

モクレン(木蓮)&マグノリア・スーランジアナ

2008年05月04日 | Weblog
一関市東山町のモクレン(木蓮)2008年4月20日




2008年4月20日(日)、一関市東山町長坂の住宅団地の民家の庭で、
4~5mほどもあるモクレン(木蓮)が沢山の花を咲かせていました。





モクレン(木蓮)「マグノリア・スーランジアナ」
2007年4月24日




2007年4/24(火)、一関市東山町長坂字町の民家の庭に「マグノリア・
スーランジアナ」と思われる紅紫色のモクレン(木蓮)が咲いていました。





モクレン(木蓮)&「マグノリア・スーランジアナ」モクレン科 モクレン属
Magnolia×soulangiana
モクレンの仲間のうち、中国原産のモクレン(木蓮)やハクモクレン
(白木蓮)、その系統の園芸品種などが一般に「木蓮」または
「マグノリア」と呼ばれ、公園樹や庭木として広く植栽されている。
 
モクレン(木蓮) Magnolia lilifloraは、中国原産の落葉小高木で
高さは3~5mになる。葉は互生し、長さ8~15cmの広倒卵形で、先は
短く尖る。白い花が咲く「ハクモクレン」に対して、「シモクレン
(紫木蓮)」とも呼ばれる。

花期は4~5月で、ハクモクレンより少し遅い。葉が開く前に枝先に
長さ10cmほどの赤紫色の花をつける。花弁は6枚あり、あまり開かず、
内側は色が淡い。若葉は開花中に伸び出す。

トウモクレン(唐木蓮)は、モクレンの変種で、花はモクレン
より少し小さい。花弁は先がやや尖り、内側はモクレンより白っぽい。
最近はモクレンよりよく植えられているとのこと。
マグノリア・スーランジアナ Magnolia×soulangianaはモクレンとハクモクレンの
交雑によってできた園芸品種で、花の色や形は変化に富んでいる。日
本では「サラサモクレン」「ニシキモクレン」と呼ばれるものもこの
グループに入る。

一関市川崎町のレンゲソウ(蓮華草)/ゲンゲ(紫雲英) 

2008年05月04日 | Weblog
一関市川崎町のレンゲソウ(蓮華草) 2008年5月2日







2008年5月2日(金)、砂鉄川下流左岸沿いにある堤防上の道路脇
(一関市川崎町門崎[かんざき]字千手堂[せんじゅどう]辺りの則面)
で、沢山のレンゲソウ(蓮華草)/ゲンゲ(紫雲英)が咲いていまし
た。
レンゲソウ/ゲンゲは、昔は、緑肥として鋤き込むため、水田の裏作
に栽培されたものです。水を張る前の田圃で、一面にこの花が咲いて
いる様子は、大変見事なもので、春の風物詩でした。いつの頃からか
化学肥料に取って代わられてしまって、こうした風景は中々見られな
くなってしまいました。しかし、最近は、田畑に植えて観賞用に利用
している所もあるようです。





一つの花のように見えるが、よく見ると蝶形花の集まりである。






レンゲソウ(蓮華草)マメ科 ゲンゲ(アストラガルス)属
Astragalus sinicus
ゲンゲ(紫雲英)ともいう。中国原産の秋撒き2年草で、古く中国から
入った。緑肥として栽培されるが、野生化しているものも多く、春の野
の花として親しまれている。田畑、草原、土手などの日当たりのよいや
や湿った所に生える。

株には白毛があり、茎はよく分枝し、這う。葉は奇数羽状複葉で、3~5
対の小葉がある。

4~6月、葉のつけ根から伸びた柄の先に紅紫色の蝶形花が輪状に7~10
個つく。1個の花は長さ1.2~1.5㎝。白花もあるとのこと。
豆果は熟すと黒くなる。蜜源植物としても重要。

このレンゲソウ/ゲンゲをはじめとして、マメ科植物は一般に、タンパク
質に富んでいる。他の植物が、タンパク質やアミノ酸の材料である土の中
の窒素を、そのまま利用することができないのに対して、マメ科の植物で
は根に「根粒細菌」と呼ばれるバクテリアが共生していて、土の中の窒素
を吸収してくれるのである。
[以上、岩手日報社発行「岩手の野草百科」(澤口たまみ著)などより]
ゲンゲ(アストラガルス)属 Astragalus
オーストラリアを除く世界の暖帯から寒帯にかけて約2000種が分布する。
双子葉植物中最大の属。一、二年草または多年草、ときには小低木。葉は
互生、奇数羽状複葉ときに1小葉。花は腋生、蝶花で、果実は豆果。

飛鳥寺西門跡&蘇我入鹿首塚とレンゲソウ(蓮華草)

2008年05月04日 | Weblog


2006年5/11(木)、奈良県明日香村の飛鳥寺(安居院)のすぐ裏側
にある「飛鳥寺西門跡」とすぐ近くにある「蘇我入鹿の大臣供養塔
(首塚)」を訪ねました。
休耕田と思われる所に「レンゲソウ(蓮華草)」が咲いていました。

 下記の画像の案内板は飛鳥寺(安居院)にあるもの



 上の画像の説明盤には、下記の文章が記されていました。「大化改新」
あたりの歴史がよく理解できそうです。
飛鳥寺西門跡飛鳥寺は西暦588年につくり始められた日本最初のお寺。
塔を中心にその北と東西に3つの金堂が建っていた。北の中金堂に
あった鞍作鳥(くらつくりのとり)作といわれる飛鳥大仏は、今も
その位置を動いていない。

西門は礎石を置いて柱を建てた瓦葺きの門。間口3間11.5m、奥行2間
5.5mの規模だった。門の西には塀があり、土管をつないだ上水道が埋
まっていた。寺の四方に開いた門の中では、この西門が最も大きい。

寺の西に飛鳥の檜舞台、「槻(ケヤキの古名)の木の広場」があった
からだ。中大兄皇子(なかのおおえのおおじ)と藤原鎌足(ふじわら
のかまたり)はこの蹴鞠の場で出合い、645年に大化改新を成し遂げた。
この時、2人は飛鳥寺に陣をかまえ、西門から甘橿丘(あまかしのおか)
の蘇我入鹿(そがのいるか)・蝦夷(えみし)の舘をにらんでいた。

672年に壬申乱(じんしんのらん)の時には広場を軍隊がうめつくした。
その後は、外国使節や遠方の使者を歓迎する宴会の場となり、噴水が置
かれ歌や踊りが満ち溢れた。西門はそんな飛鳥の歴史を見守ってきたの
だった。

なお、上の文章にある「蹴鞠(けまり)」が飛鳥寺に飾られていました。







レンゲソウ(蓮華草)マメ科 ゲンゲ属
 Astragalus sinicus
中国原産の多年草(2年草)で、日本に渡来したのは17世紀以前。
田畑、草原、土手などの日当たりの良いやや湿った所に生える。
別名:ゲンゲ(紫雲英)、レンゲ(蓮華)

葉は奇数羽状複葉で、3~5対の小葉があり、全草が柔らかい。茎は
地表を這って広がり、葉の付け根から伸びた10~15cmの柄の先に紅紫
色の蝶形花が輪状に7~10個つく。ひとつの花のように見えるが、1個
の花は長さ1.2~1.5cm。

和名は、その蝶形花の集まった姿がハス(蓮)の花に似ていること
による。豆果は熟すと黒くなる。蜜源植物としても重要。

かつては緑肥や家畜の飼料とするために多用され、田植え前の水田
を紅紫色の花で埋め尽くしたレンゲソウは、春の田園の風物詩だった
が、一時すたれ、今また、その価値が見直されはじめているという。