peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

キリ(桐)/パウロニア

2008年05月28日 | Weblog
キリ(桐)の果実 2005年10月11日

画像は、沢山の果実をつけた「キリ(桐)」の木。
既に花の蕾をつけていた。


一関市舞川のキリ(桐)の花 2008年5月26日





2008年5月26日(月)、一関市舞川地区の小塚(主要地方道一関~大東
線の岩手県交通バス停付近)で、大きなキリ(桐)の木が、淡紫色筒状
鐘形の花を咲かせていました。





キリ(桐)ゴマノハグサ科 キリ(パウロニア)属
 Paulownia tomentosa
高さ8~15m、幹の直径は30~50cmほどになる落葉高木。生長が早く、
材が非常にきめ細かくて良質なため、昔から各地で植栽され、和箪笥
や琴、下駄、茶道具などに加工されてきた。樹皮は灰白色。

日本には中国から古い時代に入ってきたと考えられているが、本州
や九州には野生状態のものが見られることから、日本に自生していた
かどうかは不明(はっきりしたことはわからない)とのこと。

葉は対生し、長さ10~30cmの広卵形で、粘り気のある毛が密に生え
ている。

花期は5月。葉に先立って、枝先に大きな花序をつくり、淡紫色で長
さ(花冠)5~6cmの筒状鐘形の花を円錐状に多数つける。
果実は長さ3cmほどの果。先の尖った卵形で、熟すと2つに割れ、膜
質の翼のある黒い小さな種子を沢山出す。

[栽培]繁殖は種子または根伏せにより、日当たりと排水のよい砂質壌
土を好む。昔、農家では、女児が生まれたら、嫁入り道具に利用するた
めに屋敷の近くに植えたものだという。「パウロニア」とも呼ばれる。
キリ(パウロニア)属 Paulownia
東アジアに分布し、17種が知られている。落葉高木で、葉は有柄、対
生、大型の広卵形である。花は枝端に頂生し、円錐花序をつくる。萼は
5裂、花冠は筒状でやや2唇形、先端が5浅裂する。 

奈良県と岩手県のキリ(桐)の花

2008年05月28日 | Weblog

2006年5/27(土)、奥州市水沢区黒石町(くろいしちょう)の「黒石寺
(こくせきじ)」の近くに、キリ(桐)の花が咲いていました。
 奈良では5/11(木)に既に咲いていましたので、それと比べると遅い
ようです。



奈良県明日香村「甘樫丘」から見たキリ(桐)の花







2006年5/11(木)、17:50頃、甘樫丘の「川原展望台」に上りました。
「写真鳥」の私のために、妻がサービスしてくれたのですが、疲れて
いたし、夕暮れが迫っていたこともあり、あまり収穫はありませんで
した。でも、花の写真を撮らせてあげようとしてくれた相棒に感謝で
す!

上の説明板に書いてあることですが、「甘樫丘は、古くは日本書紀な
どの中にもその記述がみられ、7世紀前期には当時の有力者であった蘇
我蝦夷、入鹿親子が大邸宅を構えていた場所であると言われています。
~ここには、万葉集などに歌われた万葉の植物を散策しながら楽しめる
万葉植物園路を設けています。」とありました。




キリ(桐)ゴマノハグサ科 キリ属
Paulownia tomentosa
高さ8~15m、幹の直径は30~50cmぐらいになる落葉高木。生長が早く、
材が軽くて良質なので、和箪笥(タンス)、下駄、琴、茶道具、建築な
どに用いられ、古くから各地で栽培されている。

日本には中国から古い時代に入ったと考えられているが、本州や九州
には野生状態のものが見られることから、日本に自生していた可能性も
あるという。

樹皮は灰褐色。葉は対生し大形で、長さ10~30cmの広卵形、粘り気の
ある毛が密生している。花期は5月で、枝先に大きな花序を造り、淡紫
色で長さ5~6cmの筒状鐘形の花を多数つける。ツボミ(蕾)は前年の夏
につく。果実は長さ3cmほどの卵形で黒く熟す。

モッコウバラ(木香薔薇)/ロザ・バンクシアエ

2008年05月28日 | Weblog
一関市山目のモッコウバラ(木香薔薇)
 2008年5月24日



2008年5月24日(土)、一関市山目側の立沢辺りの住宅街を歩いていて、
フェンスに絡まった「モッコウバラ(木香薔薇)/ロザ・バンクシアエ・
ルテア」が黄色い花を沢山咲かせているのに出会いました。





一関市街地のモッコウバラ(木香薔薇)
 2007年5月16日



2007年5/16(水)、一関市街地の住宅街を歩いていたら
「モッコウバラ(木香薔薇)」が淡黄色の花を咲かせて
いました。





モッコウバラ(木香薔薇)バラ科 バラ属
Rosa banksiae
中国西部、中部原産の常緑蔓性木本で生垣として庭園に植栽
される。小葉は3~7、長楕円形、楕円形、披針形などで光沢が
あり、葉裏はやや灰色。花は一重、八重で、香りがある。

花が八重咲きで淡黄色の「キモッコウ(ルテアcv.Lutea)」
と花が白色の「シロモッコウ(ロザ・バンクシアエ・ノルマ
リスvar.normalis)」があり、シロモッコウには香りがある。
花の直径は2~3cmほどで、花期は4~5月。[栽培]繁殖は挿木。
日本には江戸時代中期に入り、19世紀に欧米へ紹介された。