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peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

タイリンエンレイソウ(大輪延齢草)/トリリウム・グランディフロールム

2008年05月07日 | Weblog
千厩野草会の「春の山野草展」から 
タイリンエンレイソウ(大輪延齢草)
/トリリウム・グランディフロールム
 2008年5月5日







2008年5月5日(月)、一関市千厩(せんまや)町千厩にある千厩ショッ
ピングモール「エスピア・ホール」で、千厩野草会(会長・小野寺義昭)
の「春の山野草展」が開かれていましたので行ってきました。沢山の山
野草が展示されていましたが、その中に白い八重咲きの花をつけた「タ
イリンエンレイソウ(大輪延齢草)」がありました。







タイリンエンレイソウ(大輪延齢草)
/トリリウム・グランディフロールム

ユリ科 エンレイソウ属 Trillium grandiflorum
北米・カナダ(ケベック南部~オンタリオ州)、アメリカ(ミネソタ~
ジョージア州・アーカンソー州)に分布し、明るい林内に生える多年草。
高さ30~50cm、葉は3枚が輪生し、先が細く尖る。

4~5月、茎頂に白色の花を1個付ける。和名は「タイリンエンレイソウ
(大輪延齢草)」。主に八重咲きのものが流通している。
[増殖]株分け、実生で殖やす。分けた根茎は腐敗防止のため殺菌剤を塗
布する。タネはよく水洗いして果肉を取り除き、乾燥させないように採
り播きする。実生の場合、開花までに5年程かかるとのこと。

一関市釣山公園のエンレイソウ(延齢草)

2008年05月07日 | Weblog
一関市釣山公園のエンレイソウ(延齢草) 2006年4月19日





2006年4/19(水)、一関市釣山公園の土手の斜面にエンレイソウ(延齢草)
の群落があり、どれもが花びらのように見える3枚の暗紫褐色の萼を開いて
いました。




エンレイソウ(延齢草)ユリ科 エンレイソウ属
 trillium smallii
山地のやや湿った所や深山の森のへり、林の中に生える多年草。高さ
は20~40cmほどになる。菱形に近い葉は3枚輪生し、長さも幅も6~17
cmほど。網状の脈があり、先は急に尖る。

花期は4~5月。茎の先に直径3~4cmの花が1個つく。暗紫褐色の花びら
のように見える萼(緑色から紫褐色まで変化が多い)が3枚ある。そし
て雄しべが6つ、雌しべが1つ、柱頭の先は3つに分かれている。一般的
には、花弁はなくなっているが、暗紫褐色の3枚の萼の上に花弁ができ
ることもあるという。 果実は甘味があり、食べられる。

エンレイソウの名前の由来については、アイヌ語説とこの植物が薬に
なり、漢名で「延齢草根」という胃腸薬であったという説がある。中国
では民間薬として知られ、高血圧、神経衰弱、胃腸薬に使われていたと
いうことからすると、こちらの方が有力かも。

なお、エンレイソウの仲間には、「シロバナエンレイソウ(白花延齢草)
またはミヤマエンレイソウ(深山延齢草)T.tschonoskii」と呼ばれるも
のと「オオバナノエンレイソウ(大花の延齢草)T.kamtschaticum」があ
る。

シロバナエンレイソウは、白い3個の花弁の外側に、緑色の萼片が3個あ
るのが特徴。花弁の先は尖る。「深山」とついているが、深山よりもエン
レイソウと同じ所に生える。

オオバナエンレイソウは、北海道と本州北部に分布し、群生することが
多い。全体にシロバナエンレイソウに似ているが、ひとまわり大きく、
特に花が直径6~8cmと大形である。花の先があまり尖らず、雌しべに赤い
斑点があるのが特徴。