peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

オオバナエンレイソウ(大花延齢草)

2008年05月22日 | Weblog
千厩野草会の「春の山野草展」から
 オオバナエンレイソウ(大花延齢草) 2008年5月5日




2008年5月5日(月)、一関市千厩(せんまや)町千厩の千厩ショッピング
モール「エスピア・ホール」で開催中の千厩野草会(会長・小野寺義昭)の
「春の山野草展」に、「オオバナエンレイソウ(大花延齢草)」が展示され
ていました。




オオバナエンレイソウ(大花延齢草)ユリ科 エンレイソウ属
Trillium kamtschaticum
北海道と本州北部の山地のやや湿った所に生える多年草で、群生すること
が多い。北海道に多く、雪解け後の林の下一面に群生して咲き乱れる光景
に出会うことがあるとのこと。

高さは20~40cmになる。葉は3枚が輪生し、長さも幅も6~17cmほどの菱形
状卵形で、網状の脈があり、先は急に尖る。花期は4~5月。全体に「シロ
バナエンレイソウ」に似ているが、ひとまわり大きい。茎の先に1個つく花
は直径6~8cmと特に大きく、白い3枚の花弁の外側に、緑色の萼片が3枚あ
る。また、花弁の先があまり尖らず、雄しべに赤い斑点があるのが特徴。

チゴユリ(稚児百合)

2008年05月22日 | Weblog
北上展勝地のチゴユリ(稚児百合) 2008年5月1日




2008年5月1日(木)、北上市に行った際、北上市立花にある「みちのく
民俗村」に寄ってみました。入場料を払わなくともよい「史跡・陣ケ丘」
に登ってみました。チゴユリ(稚児百合)が群生していて、花を咲かせて
いました。





チゴユリ(稚児百合)ユリ科 チゴユリ属
Disporum smilacinum
日本各地のある程度標高の高い山野の林の下に普通に自生している
多年草。高さは15~30cmになる。茎は枝分かれすることはない。葉は
長さ4~7cmの長楕円形で互生。花期は4~5月。茎の先に白い花が下向
きに1個つくが、2~3個のものもある。花弁は長さ1~1.5cmで6枚(内
側に3枚、外側に3枚)ある。雄しべは6本、雌しべは1本。果実は直径
1cmほどの球形で黒く熟す。暗い林の下ではあまり果実ができず、地中
に延びた走出枝(ランナー)で殖える。

和名は、小さな可愛らしい花なので「稚児(ちご)」、ユリ科なので
「ユリ(百合)」とつけられた。「稚児」という言葉は、神社・寺院の
祭礼などに天童[護法の鬼神が子供姿になって人間界に現れたもの]に扮
して行列に出ている子供を指すとのこと。分布:北海道~九州

仲間には、大形の「オオチゴユリ」と花柄が角張っている「キバナチ
ゴユリ」がある。